ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4329, 財政恐慌 −5
                      『財政恐慌』浜矩子著
    * 死に至る無限ループ
  以下の抜粋部分は近未来の財政破綻と恐慌を明確に分析している。 これは日本だけでなく、アメリカ、
 欧州も同じこと。 最後のリンゲルをうち終わった後の近未来の日本の惨状を考えると惨憺たる思いである。 
   ーまずは、その辺からー
≪ 恐慌とは何か。それは、要するに経済活動のシック死現象だ。劇的な形で、あっという間に経済活動がマヒ状態に陥る。
 そうなれば、人々は恐れ慌てる。だから、恐慌という。このとてつもなく怖い現象を、財政が引き起こす。 そのような
とんでもないことが起こる世の中になった。それは、なぜか。グローバル時代においては、ヒト・モノ・カネが国境を越える。
ところが、財政は国境を越えられない。国境を越えられない財政が、国境を越えたヒト・モノ・カネの動きが引き起こす様々な
大問題に対処しなければならない。そのことが、いまだかってなく重い負担になっている。その重みに耐えられなくなった時、
起こってはならない財政恐慌が発生する。
 ご承知の通り、財政政策というものは、景気変動による経済活動の浮沈をならす機能を果たす。財政にそのような役割を
付与すべしと唱えたのが、かのケインズ。 経済活動が大膨張と大縮小の間を行ったり来たりし、その度ごとに人々の生活を
痛めつける。この極端な循環現象から経済社会を解放しよう。そこに、財政政策のそもそもの眼目がある。
 その意味で、極めて雑駁に言えぱ、要するに財政政策というものは恐慌逃避のために存在するということになる。
恐慌は経済活動のショック死現象だが、見方を変えれば洪水のようなもの。大河が溢れれば洪水になる。洪水はすべてを流し、
その過ぎ去りし後に新たな生命の循環が始まる。新たなスタートを切るのは結構だが、その前に、あまりに悲惨な大清算の
場面をどうしても経なければならないのか。その衝撃をなんとか緩和できないものか。そのような発想の中から、政策の関与に
よって経済的変動を微調整しよう、というケインズ的考え方が生まれた。
 かくして、ケインズ後の経済の世界は、恐慌というショック死現象に陥ることを免れることになった。ただし、そのための
代償として、常にインフレに陥りやすい体質が世界的に根づくことになった。それはそうだろう。経済活動のショック死を
防ぐべく、政策が早め早めにカンフル剤を打つ。その状態が続けば、経済活動は常にとってもハイになりやすい。欝状態に陥る
ことを避けるために、どうしても躁状態を慢性化する方向にバイアスがかかる。要するに人類は慢性インフレという代償を
払うことによって、繰り返し襲う恐慌の洪水から解放された。それが従来型の基本認識だった。ところが、いまやその認識とは
あまりにも違う構図が我々の目の前に出現している。いまや、内と外との関係は実に曖昧だ。国内から外に出て行き、外から
内に流れ込む。数多くの工場が丸ごと国境を超えて移転する。それに伴って雇用機会もかつてない勢いで内から外へ流れ出す。≫
 ▼ 問題は、大清算の国民の痛み。ギリシャが、いざ予算削減で国民の痛みに直面すると同時に拒否するパターンと同じことが、
  今までも、これからも日本に起こる。目先の痛みを恐れ問題の先送りを続けてきたが、もう許されない。しかし茹で蛙状態の
  日本人も同じこと。最後は金持ちは国外に移住。 国内残留組は貧乏になるしかない。それを、国民は選んだ結果である。
 ・・・・・・
3954, ファイナル・クラッシュ ー6
2012年01月22日(日)
  * 日本経済の行方       「ファイナル・クラッシュ 世界経済は大破局に向かっている!」
≪ 著者ヒューゴはファイナル・クラッシの主因を大西洋両岸のイギリス、アメリカの浪費型経済システムと見ている。
 まずアメリカ、そしてイギリスを含むヨーロヅパが完全な機能不全に陥って、日本を含むアジアも経済的な破局に巻き込まれる見通し。
しかし、日本経済を振り返れば、アメリカ以上に借金頼みのいびつな形となっていることは疑いない。「アジアの成長が止まることも、

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01月22日(火)
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