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堀井On-Line
by horii86
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■4167, 老年行動学 ー4
「ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす 」佐藤 眞一 (著)
* 「長寿者は少食」という、間違った思い込み
私の両親をはじめ、若い時から多くの老齢の人との接点が多く、人生を充分に生きた人たちのエキスを得ることができた。
最期は脳梗塞やガンなどで亡くなっていった。それぞれが壮絶で、生きた人生のとおり死んでいったが、死んでしまえば、それまで。
身近で知る限り、80歳辺りから一年一年、急激に体力が落ちていく。中年まではメタボにならず、老齢期に入ったら、逆に
痩せ過ぎない方が良いようだ。長寿の人には、小食というより肉にしろ魚にしろ何でも食べる人が多く、食事を楽しみにしている。
それと愚痴は少なく、明るく何事にも興味を持つ性格が共通している。
それと孤独の人は認知症になりやすいという。人の接点が少なくなり、それが存在理由を小さくして、内に篭もるようになる。
それが認知症を進める。 一般的に男の方が定年後、横の関係が出来てないため孤立傾向になりやすい。 妻に先立たれると、
孤立する傾向が強くなる。そこで個食が孤食になり、その寂しさからアルコール依存症になっていくケースが多い。
一度、アルコール依存症になると、倒れるまで飲まないと気が済まない状態になる。 その結果、孤独死。 孤立する原因に、
時どき新聞ネタになる「ゴミ屋敷の住人」の主がいる。 老人の判断基準で分別が出来なくなり、苦情などでゴミを捨て辛くなり、
その結果、家にはゴミの山になり近所との軋轢が出てしまう。この傾向は全国的にエスカレートしているとか。 私の場合も、
家内に先立たれたら直面する可能性がある。 自分の年齢と、その自覚の差異が7歳もあるのが問題の起因の一つ。精神の老いに
生活が追ていけなくなる問題である。 もう一つ70歳を過ぎると免許証の返納を勧められる。しかし本人にとって最後の砦を
失うことになる。危ないという自覚がないから、尚のこと。歳をとり日常生活でイライラすることが多くなるほど、車の運転は
自己効力感が強くなり、貴重な楽しみになっている。それを取り上げると、気力も何も無くしてしまう。いずれに、直面することに
なると思うと暗くなるが、今日一日を精一杯生きていくしかない。老人化も、冷静にみれば面白いもの。生きているだけ儲けもの?
・・・・・・
3802, 哲学人 ー④
2011年08月23日(火)
* 驚きを忘れた人々 (P/29より)
【 あらゆる意味とあらゆる目的がこの世界のなかにあリ、価値と道徳は人間によってつくられる、つまり、価値と道徳は社会的・歴史的に
形成されるのである。真実はミステリアスであるとの意見を『彼ら』は理解できず、それゆえ人間の経験の意味するところは私たちの理解を
超えているのかもしれなといった意見を、まわりくどい戯れ言(その正体はやはり宗教的なもの)とみなした。私にとってこの態度のどこが
いちばんなじみにくく、いちばん理解しがたかったというと、それは私たちが存在していることに、というより、なんらかのものが
存在していることに驚異(あらゆるものが奇跡にほかならないということ)を感じる感覚が欠けているという点である。 結局のところ、
深く考えなくても、子どもくらいの思考力さえあれば、私たちの経験のきわめて一般的かつ基本的な特徴すら私たちは自分では
気づいて当然なのに、私がいま述べているような人々はその点を見抜けなかったらしい。 ある種の常識的なものの見方がほぼ正しいと
いうことを自明だととらえているようだが、私にとって自明だったのは、「常識は正しくない」ということだった。
あっという間に不可解さと自己矛盾の泥沼に嵌ってしまうからである。さらに正直に言うと、「『彼ら』は常識的な世界観を否定することを
ばかげているとみなしたけれども、私からすれば、それを容認することこそばかげていた。彼らの見解は、その基盤を顧みないあいだしか
もちこたえ代物だった。はなはだ浅薄であったばかりか、支えとなるものはなく、ぽっかりと宙に浮いていたのである。『彼ら』の見解の
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08月23日(木)
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