ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3705, ジャズについて −4
       ー 「音楽の本」三枝成彰著 より
 一九二〇年代に「ビッグ・バンド・スタイル(4人位のバンド編成が、15人を超える大編成)」が受けるようになった。
 その巨人が、あのデューク・エリントン。ジャズの世界を知れば知るほど、面白い。
  * ビッグ・バンド・スタイルの流行
【 ジャズの中心がその生誕地ニューオリンズからシカゴに移っていた二〇〜三〇年代、ニューヨークやカンザス.シティでは、
大編成によるビッグ・バンド・スタイルのジャズが流行した。トランペット奏者、サックス奏者、トロンボーン奏者がそれぞれ四人程度、
それにピアノ、べース、ドラム、ギター奏者が一人ずつの編成し、クラシックの楽団には比べるべくもないが、それでも、一五人を超える
メンバーからなるビッグ・バンドはニュー・ーオリンズ・ジャズの編成(一般的にはコルネットット、トロンボーン、バンジョー、ピアノ、
ベース、ドラム各一人)に比べればはるかに大規模だったし、現在でもトリオ(ピアノ、べース、ドラム各一が基本)か、
カルテット(ピアノ、べース、ドラム各一にトランペットかサックスが加わる)がジャズ演奏の主流であることを考えれば、
大編成と呼んでもいいだろう。 そのビッグ・バンド・スタイルを確立させたのは、フレッチャー・ヘンダーソン(一八九七〜一九五二)。
しかし、ニューヨークの黒人居住区であるハーレムのポールルーム(ダンスホール)やクラブを拠点に活躍したビッグ・バンドの
巨人といえぱ、デューク・エリントン(一八九九〜「九七四)をおいていない。
 本名エドワード・ケネディ・エリントン(デュークは公爵という意味のニックネーム)は、あとで触れるマイルス・デイビスに、
「あらゆるミュージシャンは彼に感謝を捧げる日を持つべきだ」といわしめ、フランスの作家ポリス・ヴィアンをして、小説の登場人物に、
「かわいい女の子たちとの恋愛と、デューク・エリントンの音楽。それ以外は消え失せたっていい。醜いんだから」と語らせた人物である。
「A列車で行こう」「黒と茶の幻想」「ソフィスティヶイテッド.レディ」「サテン・ドール」・・・。ジャズ・ファンならずとも
耳にしたことがある名曲.名盤を数多く残し、自らもピアン奏者であったが、彼の真の楽器は、自分の楽団そのものだったといっていい。
アーム・ストロングと同じように時代や国に影響を与えた彼は、アームのソロイストとは対照的に、優れたバンドリーダーであった。
エリントンにとって、バンドのメンバーはさながら絵の具のようであり、それぞれの個性という色を混ぜ合わせて、最終的には
「エリントン風絵画=楽曲」に仕上げることに長けていた。 】
  ▼ そうこうジャズについて知ると、学生時代に、こういう本があれば、もっとジャズ好きになっていた筈である。
   エリントンの70年の録音された「ニューオリンズ・スイート」は、その地と縁もゆかりもない彼が、ジャズの発祥の地に
   敬意を表したアルバムである。 アメリカ発の魂の歌とも言うことができる。
・・・・・・・
3340, 感性・悟性・理性 ーカント
 2010年05月18日(火)
  理性といえば、「純粋理性批判」のカントである。ーこの一冊で「哲学」がわかる!ー白取晴彦著ー の中で、
 認識についてのカントの考えを次のように書いている。
≪ 彼は、その中で「・・・我われの認識がすべて経験を以て始るとはいえ、それだからといって、我われの認識がすべて
経験から生じるのではない。 なぜなら、おそらく我われの経験認識ですら、我われが印象(直感)によって受け取るものと、
我われ自身の認識能力(悟性)が自分自身から与えるものとの結合真実であろうからである。」と述べている。
では、この「我われ自身の認識能力が自分自身から与えるもの」とはいったい何なのか。 それは感性と悟性である。
・感性とは、見えている素材がいろいろな形で心に受容される能力というほどの意味。 感性は五感を通じて現われたもの、
 すなわち現象を捉えます。このとき、感性は時間と空間という内なる形式にしたがって現象を整理して見ています。

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05月18日(水)
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