ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■3527, 円高より深刻な国力低下
 18日の産経新聞・一面の「日本の未来を考える」で、東大の伊藤元重教授の「円高より深刻な国力低下」の論説がよい。 
  ーこの内容を大ざっぱにまとめるとー
≪ 現在の円高は1995年に比べると、アメリカの物価などを考慮すると、まだ30〜40パーの円高に過ぎない。
しかし、産業界の実情を聞くと、どうも、その時のレートより今の方がきつそうだ。 それを考えると、
15年間で日本の経済力が落ちてしまったのではないか。言い換えると、周辺国の競争力が上ったのである。
これは、円高を嘆くより、経済力、国力の低下を嘆かなければならない。≫  と言うのだ。
 この20年間、海外に出て、日本に帰ってきて新聞と週刊誌を飛行場で買って読むが、年々、紙面から
出てくるエネルギーが目だって落ちている実感がしていた。 最近は、それも慣れてしまい、それすら感じない。
 様子が変わったのがバブルの崩壊からである。一度、1995年に持ち直したに見えたが、数年もしないうち、
再び下がり基調になってしまった。金融再編成で都市銀行が、三つになったり、証券会社が淘汰された時期である。
そこに、2001年のリーマンショックである。そこで、まず地方の弱体化が本格化した。その間に、関東・東海地区は、
金融と輸出で大きく潤ったが、地方は弱肉強食の弱肉になってしまった。そして、2008年のリーマンショックで、
関東と東海に原爆ニ発が落とされた位の大打撃を被った。しかし、同時にとって、地方の更なる衰弱になっていった。
悪いことに自民党の自滅で、民主党が政権を取ってしまい、更に国力が削ぎ落とされてしまった。
これで、まだ大底についてないのが実情で、この数年で大底が待っている。そして、二番底の可能性がある。
それを前提に現在を、そして、この20年、30年を振り返ると、アメリカによる、日本の愚民化政策が見えてくる。
それが現状と、数年先に予測されるだろう惨状である。大学生の半分近くの就職先が見つからない事態を、
10年、20年前に誰が予測しただろう。この地方経済の惨状もである。高度経済成長の時代の陽気さと、
現在の暗い世相の段差が分かればこそ、国力の低下を嘆くのであって、それを知らない若い人たちは、
こんなものと思っているのか。まだ円高だからよいが、円安になったら、国力の衰退など言っていられなくなる。

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3152, ラ行の受身形
 2009年11月21日(土)
「年齢(よわい)は財産」〜日本ペンクラブ編 
の随想集の中にあった土居伸光氏の【言葉遊び】ーラ行の受身形ー がよい。
 ーその概要を短く纏めてみるとー
10数年前に末期癌で亡くなった奥さんの、死に至る過程を見つめ、彼女が否定的で
受け入れたくない出来事に対して使われる言葉が、感謝へと転換していく姿を愛情を込めて書いている。
 ラ行の受身形とは・・・
・叱られた   ・文句を言われた  ・虐められた  
・騙された   ・裏切られた    ・嫌われた    これらは私達が日常でよく使う受身形。 
 どちらかというと、否定的で受け入れたくない出来事に使われることが多い。そこで、
「叱られた→叱っていただいた」「嫌われた→嫌っていただいた」など、ラ行の受身形を転換をすればよい。
その結果として、感謝の心を増幅させるだけでなく、人を大らかにし、強くさせる力になる。
 奥さんは、絶えることなく襲ってくる激痛に逃げ出すことはしなかった。 直観力が強くなったのだろう、
激痛を事前に察知して、仏壇の前に正座をし、ローソクと線香を灯し、祈りながらそれがやってくるのを待った。
その後姿に、著者は揺るぎない彼女の覚悟が読み取れた。  そして、ある日、
 「問題は、すべて私の中にある。ガンを早期に発見できなかったのは病院ではない。ガンそのものが、問題ではない。 
  ガンは自らがつくり出したもの。ガンは自分自身。誰も悪くない」と耳の疑うような言葉が彼女の口から飛び出した。 
その言葉を境に、奥さんは大きく変わっていった。・・・ 激痛を乗り越える過程で受身だった彼女は感謝の心に

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11月21日(日)
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