ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2847, 不況景色 −8
*どうもこうも、アメリカの金融株の下落が止まらない。
シティが3・5ドル、バンカメが7.2ドルと、今年に入って50%も値下がりした。
先週末にはシティが解体プロセスに入ったというニュースが流れ、バンカメが200億ドルの資本注入、
そして1000億ドルの与信枠を政府から与えられた、という。
投資銀行の消滅の後は、アメリカのトップクラスの規模の二社が崩壊寸前というから、ことは重大である。
更にビッグスリーを救済するというから、アメリカは何をやらかすのだろう。

*この円高と金融恐慌の結果、昨年の一人当たりの名目GDPが、
  日本 19位から9位
  英国 10位から18位
  アイスランド 3位から19位 に下がったという。
 といって、何も変わっていないのである。金融立国が自滅しただけのこと。
 あと数年もしないうちに日本は20位以下になるだろうし。 ちなみに、一位はルクセンブルグ、
 二位はノルウェーで一昨年と変わらない。それにしても、僅か4ヶ月で世界は一変してしまった。 

*17日の土曜日の日経の朝刊で、デビット・スミック(ジョンソン・スミス・インターナショナル会長)は、バブル崩壊について、
「いくつものバブルが相次いで破裂しつつある。あえていえば、サブプライムはたった1兆5000億だ。
クレジットカードが2兆5000億ドル、新興国向け与信は4兆から5兆億ドル。 外国為替デリバティブと破綻リスクを保証する
クレジット・デフォルト・スワップは各50兆ドル以上などを合わせればバブルは全世界で200兆ドル以上になる。
10%が吹きとんだとしても20兆ドルだ。」と語っている。 更に欧州のユーロはどうかというと、
「ユーロ自体が非常に過大評価を受けている。欧州の金融機関の新興国向け与信が、関心の的になっている。
とりわけ中東欧諸国の債務不履行が時限爆弾になっている。また中南米向けにはスペインの与信が積みあがっている」
「中国についても、社会と政治へのバブル破裂の懸念がある。中国は経済が落ち込むたびに、社会が混乱に陥る。
1950年代の大躍進後に、60年代の文化大革命とその後の混乱があり、89年には天安門事件が起きた。
今また輸出主導の経済発展が行き詰っている。中国積みの船は空っぽで、在庫の山が積み上がっている。
政府は景気刺激に躍起だが、90年代の日本を見ても功を奏するとは思えない。年率8〜8・5パーセントの
成長を前提にしているが09年には5パーセント程度に鈍化しかけない。中国経済は弾みに支えられており、
いざという時の社会的な安全装置がない。世界全体にとってアメリカはここ何十年か『最大の買い手』だった。
そのアメリカが困難に陥り、輸出主導の新興国も揺らいでいる」と語っていた。
 −まあ、その通りであるが、中国も、欧州も、日本もザマ〜ミロという感情だったが、
気がついてみれば、そのアメリカより、直接の被害が結果として大きくなるのである。

・・・・・・・・・
2008年01月20日
2482, イプセンの「人形の家」
   |* ̄o ̄|お|* ̄O ̄|は|* ̄。 ̄|よ

「考えないのは人形でしかない!」グサリと胸に突き刺さる言葉である。
目の前の相手に、そして信頼している人に、判断を委ねるしかない人は人形でしかない!
これをイプセンが「人形の家」で、言いたかったことである。 人間は何故、考えることから逃げるのだろうか。
それは責任を負いたくないからである。責任を負うということは判断をするため考えなくてはならないのである。
それを放棄した人間は人形でしかない。 

ノルウェーの作家のイプセンの「人形の家」で、主人公のノラは、夫のヘルメルに、次のような言葉を語る。
 (この言葉が婦人解放運動の原点になる)
ー「あなたはわたしに対して、いつも大変親切にしてくださいました。
でもわたしの家庭はほんの遊戯室にすぎませんでした。
私は実家で父の人形っ子だったように、この家ではあなたの人形妻でした。 
そしてあたしが子供たちのお相手をして遊んでやりますと、みんなが嬉しがるように、

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01月20日(火)
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