ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2532, ウェブ時代 5つの定理 −2
ーまずは第3の定理の概要から
第3定理は「技術者の眼(め)」である。
21世紀のビジネスは、科学と技術を抜きにして考えることはできない。
アントレプレナーシップとチーム力を、その根底で突き動かしているのが「技術者の眼」だ。
シリコンバレーの中核には、科学や技術を愛する人たち独特の価値観が深く根付いている。
起業家やエンジニアばかりでなく、経営者、投資家や金融機関にまで、
文系的な管理者的な論理とは全く異なる精神が貫徹されている。
特に2つのことが重要である。
・1つが西海岸特有のカウンターカルチャー(伝統的・支配的な文化に対抗する文化)
から強い影響を受けた思想である。
・もう1つが「大きな技術の流れに逆らっては絶対にダメだ」という考え方である。
≪カウンターカルチャーは中央集権化された権力に軽蔑(けいべつ)心を示し、
まさにそれが、リーダー不在のインターネットの世界だけでなく、
PC(パソコン)革命に対しても哲学的基盤を与えた≫
これは、1960年代から70年代のカウンターカルチャー思想を牽引し70年代に
シリコンバレー発で始まったPC革命から、現在進行中のウェブ進化に至る思想的基盤には、
技術こそが反中央、反権威、アンチ・エスタブリッシュメントの個をエンパワー(力を付与)
するものだという考え方が根強くあった。
その力を起爆剤に現状を破壊し、フロンティアを切り開こうというのである。
事実、PCは誕生当初から、個が技術を使って権威と対抗できる革命的な道具として
産声を上げたものだ。
個人一人一人の自由を最大限尊重すべきだとし、国家や体制に縛られるのを嫌う
リバタリアニズム(自由至上主義)に、個の力を強めるパーソナルテクノロジー、
管理されないネットの自由を信奉する考え方が結びついたのだ。
ーー
解)
著者は「中央集権的な、経営者的な、社会的な視線より、全く違ったPC革命を見通せる
技術者の目が必要」と看破している。それは一人一人の自由を尊重する考えである。
これはオープンソース化に繋がるものである。
それとオープンソース化などで、技術が日々革新されていく中で、革命的な技術者の目が
更に必要になる。世界の頭脳が繋がってしまったから、そこには止まることのない進化が
核爆発を起こしているのである。 その爆発の先を透視できる技術者の目こそニーズとなる。
全く統制経済の社会主義とは何だったのだろうか? 逆だったのである。
世界はネットで根底から変化を始めた。 「全く違う地球が、もう一つ出来た」
と著者が述べているが、その象徴がグーグル・アースである。
そして、少し違った切口になるが、アップルの「iMac phon」である。
ー つづく
・・・・・・
2007年03月10日(土)
2167, 「日の名残り」 ー1 読書日記
才八∋ウ _〆(∀`●)
福田一男著「成熟への名作案内」で紹介してあった本である。
さっそく、インターネットで取り寄せた読んだが、
英国在住の日本人作家カズオ・イシグロ(石黒一雄)が
執事スティーブンスにー偉大さの条件は、品格にあるー
と言わせているところが良い。
ー2007/01/20 に「2118, 品格について−2 」ーで書いたが、
その本の中で、他に幾つかのプロとしてのあり方、そして品格について、
英国的文化にも興味を引かれる。
英国の上流階級のマナーと考え方と教養とは何かを、
執事の眼を通して論じている。
ホテルのマネジャーの職業に似ているところがある。
何か反省させられるところが多い本であった。
パタゴニアに行ったとき、ツアーの品の良い中年の添乗員が、
若い時に何年間か英国暮らしをしていたといっていた。
(大手銀行系から脱サラしたが、事業に失敗して・・・・)
「執事のつもりで、何なりと仰せ付け下さい」という言葉の通り、
執事のように自分を押し殺し手際よく役割をこなしていた。
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03月10日(月)
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