ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2337, 郵便配達夫シュバルの理想宮 −1
゚∇^*)オハヨ♪
「郵便配達夫シュバルの理想宮 」−河出書房ー岡谷公二著
図書館の返却コーナーで見つけ一昨夜読んだが、とにかく面白い!
以下は、シュバルの理想宮の概要であるが、私好みである。
最近は、普通の成功話など何とも感動などしないが、
こういう馬鹿と気違いの紙一重の話には興味をそそられる。
それもユング的な世界を、そのまま理想宮という形で33年間もかけて、
コツコツと創りつづけるなど、何と感動ものである。
ーまずは、その概要というとー
−−
1879年、フランス南部の片田舎のドローム県オートリーブの郵便配達夫
フェルディナン・シュヴァルがソロバン玉が重なったような奇妙な形をした石につまづく。
その時にその石から何らかのインスピレーションを得たシュヴァルは、それ以降、
配達の途上色いろな石を仕事が終わると拾いにいき、自宅の庭先に積み上げていく。
そしてそれから33年の月日を経て宮殿の「建設」は完了する。
村人達からは気違いざたとして白眼視されたが、マスコミに取り上げられ、
見物客が訪れるようになった。シュヴァル自身は、この宮殿には居住しなかった。
そこの地下に墓所を造り、 家族と一緒に「エジプトのファラオ」のように
埋葬されることを望んでいたが、 教会や村人たちの反対で断念した。
そこで村営墓地に、理想宮に似た小規模な墓所を造った。
彼の没後、シュールレアリスムの詩人アンドレ・ブルトンが「宮殿」を称賛、詩を作成。
その後は、フランス政府により国の重要建造物に指定され、修復も行われている。
彼はしがない田舎の郵便配達夫で、石工、建築の知識は全く持ち合わせていなかった。
徒歩で配達をしながら、時折、配達物の中に見られる絵葉書から、配達の道々、
頭の中で夢の宮殿を建てては壊していた。
彼にとって、それは夢であり、それが現実になろうとは思っていなかった。
しかし躓いた奇妙な石をみてシュヴァルは、自然がこんなものを作り出せるのなら、
自分にもできるはず、と考え現実のものへと変えるきっかけをつかんだ。
石につまづくことは誰にでもある。
しかし、彼はその「つまづきの石」を掘り起こし天啓を受けたと思い込んだところが違う。
この宮殿の素晴らしさは、図面などを頼らずに、夢などの潜在意識の導きに従い
創られていったことである。生の欲求のままつくられたから、意味があり、
ユング的な深い意識の地下から湧き出た建設だから、心打たれるのである。
著者の岡谷公二は画家のルソーと彼の類似をみている。
新しい絵画や、一切の理論に煩わされないで、ひたすら自分の生の井戸から
水を汲み続けたルソーと同じ無垢を、このシュバルに感じたようだ。
この時代に村の人から「気違い」扱いされながら、ただひたすら独り石を集め、
宮殿を創りつづけた男の魂の迸りに感動したのである。 それにしても、
この奇妙な宮殿を国の重要建造物に指定するフランスも、素晴らしい国である。
日本でもマスコミに度々取上げられたそうだが、私はこの本を手にするまで
知らなかった。 「見ても見えず」だったのかも知れない?いや見てはいない!
一度、この建物をみたいものである。
byebyeヽ(o・ω・o)ノ
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2006年08月27日(日)
1972、 事業百訓ー1996年(10) H0801 新年にあたり
ずばり今年のキーワードは“今年は特に面白い!”である。
現在の日本そして世界の大混迷の起因は一九八九年の冷戦終了であるが、
その背景には情報化社会の潮流の到来である。
これは一万年前の農業革命以来の変革であるという事は今さら書くまでもない。
今年はじっくりと一歩さがって、その正体を観察したい。
これだけでも地球に遊びに来ただけの価値は十二分にある。
まさか冷戦の終了、ベルリンの壁の崩壊、ソ連の解体が見れるとは思わなかった。
これだけでも充分価値があった。さらに去年よりの日本の国内での“大乱”である。
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08月27日(月)
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