ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2220, 酒の話ー3
+.(ノ*・ω・)ノ*.オハヨオォォ☆゚・:*☆
酒の話は、ここで何度も取り上げてきた。
酒には付き合い酒、祝い酒、涙酒、別れ酒、怒り酒、迎え酒、寝酒など、
色いろあるが、あるHPで酒に関する面白い文に行き当たった。
酒は下ネタと同じく時空を超えて万国共通であるためか
人間の本質を知る上で身に沁みる戒めが多い。特に私は!?
偶然の一致だが、三年前の今日、『酒について』というテーマで
酒について、書いていた。面白いものである。
それにしても、酒の失敗があまりにも多い!
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*まずは『旧約聖書外典』である。
『外典』は、『正典』としての「旧約」や「新約」聖書の成立の編纂で、
排除された文章をまとめたもので、酒に関する戒めのような実用的なものが多い。
これが2000年前の旧約聖書にあったのだから、酒は今も昔も人間を狂わせてきた魔物。
ー『旧約聖書外典』(関根正雄編 講談社文芸文庫)よりー
大酒を飲むことで勇者を気取るな
酒で失敗した人は多いのだ
炉が鋼鉄をためすように
酒は酔っ払う人の性格をためす
酒はほどよく飲めば
生命の力となる
酒なくして何の人生か
酒は人を幸せにするために作られた
時をえらんでほどよく飲めば
酒は心を楽しませ 愉快にする
だが飲みすぎれば苦い思いを味わい
怒りと復讐の心を生む
愚か者は酒によって憤り 自ら害を招く
酒は力を弱め ついには障害をうけるようになる
酒の席ではとなりの客と争うな
相客が楽しんでいるのを妨げるな
隣人をあざけったり
借金の催促などをしてはいけない
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また若山牧水「酒の歌」で
『今まで自分のして来たことで多少とも眼だつものは
矢張り歌を作ってきた事だけの様である。
いま一つ、出鱈目に酒を飲んで来た事。』と酒の思いを述べている。
ー牧水の酒のうたー
人の世にたのしみ多し然(しか)れども 酒なしにしてなにのたのしみ
酒無しにけふは暮るるか二階より あふげば空を行く烏あり
酒のめばなみだながるるならはしの それもひとりの時に限れる
酒の名のあまたはあれど今はこは この白雪にます酒はなし
一杯をおもひ切りかねし酒ゆゑに けふも朝より酔(ゑ)ひ暮したり
それほどにうまきかと人のとひたらば なんと答へむこの酒の味
うまきものこころにならべそれこれと くらべ廻せど酒にしかめや
酔ひはててただ小(こ)をんなの帯に咲く 緋(ひ)の大輪の花のみが見ゆ
寂しみて生けるいのちのただひとつの 道づれとこそ酒をおもふに
白玉(しらたま)の歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりけり
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勧酒 干武陵
勧君金屈巵 コノサカズキヲ受ケテクレ
満酎不須辞 ドウゾナミナミツガシテオクレ
花発多風雨 ハナニアラシノタトエモアルゾ
人生足別離 「サヨナラ」ダケガ人生ダ
井伏鱒二訳
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深夜の酒宴 諏訪優
一九八六年十一月二十五日 午前二時
ランプのまわりを飛びまわる一匹の蠅よ
この界隈で
いま 目覚めているのは
わたしとお前だけだろうよ
すべての音も消えて
俺は黙々とお前と遊ぶ
午前二時 これから
深夜の酒宴だ
いいさ
明日は狂って
”冬の海でも見に行ってくるぞ”
やがて白々と夜が明けて
窓 あけ放つ
わたしと一夜をともにした
一匹の蠅 曇天に去る
ああ蠅よ
お前は蠅の中の美女だったよ
わたしたち
ゆうべ けして孤独ではなかったな
そしてほら
お前が去ったあと
細かい雨が降り出した
田端一丁目XX番地
雨と墓地の竹林が美しい
冬の雨 竹百年の青さかな 優
「太郎湯」 思潮社
ーー
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05月02日(水)
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