ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1980, ある首斬り役人の日記 −2
     \(^▽^*)おはよう         
                    −読書日記

    HPで「首切り」と検索したら、
    イラクの首切りの生々しい映像が出てきたのには驚いた。
    さすがに首切りの場面は見なかったが・・

更に、次の内容があった。
ー日本の首切り役人のことを書いた内容であろう。

罪を犯したある男が首切り役人に首を刎ねられる羽目になった。
この男は最後の最後まで抵抗し、たとえ首を切り落とされても執念で
お前を末代まで恨んで、祟ってやると罵った。
首切り役人は、
「そう思うのなら切り落とされた首で自分の草履をくわえてみよ。
それが出来たならお前の言葉を信じよう」と言った。
刎ねられた首はコロコロと転がり、男の言ったように草履をパクッとくわえた。
その形相の凄まじいこと、この世のものとも思えなかったという。
周囲の人々はこの様を見て怖れおののき、これは祟りがあるに違いないと感じた。

    事実その後、そんな噂が広まった。ところがこの役人はこれをせせら笑って、
    「そんなことがあるわけがない」と全く気にしなかった。
    あまりの自信に何故怖くないのかと尋ねると、
    「あの男は最後の怨念を草履をくわえるということに使い切った。
    だからもう私を恨むことは出来ないのだよ」
    と言ったという。・・・と、こんな風な話があった。

日本では「首切り浅右衛門」が有名である。
事実は、小説より奇なり!である。

ーーーーーーーー


298の項目からなる書の中から、
印象的な項目を抜粋してみる。

38、1579年8月6日
  ハンス・ビューヒュナー、
         ファレンバッハ出身。
  ゲオルク・ガーブラー、
         シェーンフェルト出身。
  ミュッヘル・ディーテリヒ、
       ベルニッツウィン出身、別名・辺境伯。
  三名とも泥棒。 打ち首の上、車裂きにした。
  
  哀れなのは辺境伯の妻。哀れな引き回しの罪人を見ようとして、
  その中に自分の夫を見てとった。
  彼女は夫の首っ玉に抱きついて、口付けをした。
  自分の夫が捕らわれ、そのような一味であったのを知らなかったのだ。
  
  ーこれを読んでいると、数百年前の欧州の片田舎で起こった悲劇が
  目に浮かんでくる。大悪人の処刑を見ようとしたら、まさか自分の夫とは!
  立場が一瞬にして大逆転をしてしまった悲劇は、ドラマのようである。
  
82、1584年7月7日
  バイエルシュタインの妻アンナ、ニュルンベルク市出身、
  別名モーザー・アンネラ。彼女は夫ある身なのに、いかけ屋という名の
  父親や息子といかがわしい行為に耽った。
  そのほか同じように妻ある男や若い職人たち21人といかがわしい関係を持ち、
  彼女の夫がそれを助けた。その件で立ったまま打ち首の刑に処した。
  その夫はムチ打ちの刑を受けた。
  彼は聖ペトロ教会の彼女の墓近くの石塀に、白墨で次の文句を書きつけた。
  
    相手の親父も息子も、女房と同じ目にあわせてくれ。
    とりもちの男にもそうしてやれ。
    あの世に皇帝と王様を呼び出して、いかなる処刑も行われないよう訴えてやる。
    私、哀れな夫は罪もないのにここに居合わせた。
    さらば、お休み。
    
  ーこの夫の嘆き、無念の文ーこころを処刑人が書き取っていたのも、
  何かドラマ仕立てである。
  女房は打ち首、自分はムチ打ちの刑。
  それに引き換え、相手の男達は何も罰せられない矛盾を嘆いている。
 
 87、11月17日
  フライの妻アンナ、ニュルンベルぐの織物縫い工の妻。
  彼女は以前、夫があったが、アムプロジウスと称する刀鍛冶職人との間に
  子供を生んだ。この子は二歳の男児であったが、彼女は修道院近くの泉に
  この子を投げ込み、溺死させた。

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09月04日(月)
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