ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1906, エピソードで読む西洋哲学史 −1
おっ w(゚Д゚)w ハァョ〜
PHP新書
堀川哲著
長岡中央図書館
6月11日
ー読書日記
書店で面白そう!と立ち読みをした本を、図書館で見つけた。
よくあることだが、こういう時はうれしいものである。
早速借りてきて読んでみたが、あまりに面白い。
蔵書と書き込みの必要性を感じ、さっそくネットで注文をした。
難しそうな先哲達の生々しい姿をエピソードを通してみると、
等身大に見えてくるからよい。
まずはカバー裏の
ー内容紹介であるー
−−
デカルトからウィトゲンシュタインまで哲人たちの生い立ち、女性関係、
死に際までの逸話を紹介している。
ヘーゲルやマルクスは私生児の存在を暴かれ、
ルソーは五人の子捨てを告発された。
ウィトゲンシュタインは同性愛が執拗に調査され、
サルトルの不倫遍歴は、愛人ボーヴォワールに暴露される。
また、ニーチェは発狂してから死ぬまでの十年間、
ほとんど廃人であったという。
さらに、カント、スピノザ、ホッブス、ヒューム、ハイデガー、
フロイトなど、思想史を彩るスーパースターたちの私生活をのぞき見れば、
意外な素顔が隠されていた!?
彼らは、不条理な世界と人生をどのように理解し、渡り歩いたのか。
生い立ち、学歴、異性関係、挫折体験、死に際などの逸話を拾い集め、
その思想のルーツを探る。
終章では、現代アメリカを代表する哲学者・リチャード・ローティ、
ノーム・チョムスキー、ジョン・ロールズなども取り上げている。
近代から現代に至るまで、約四百年の潮流が手に取るようにわかる、
おもしろ哲学入門。
ーー
これを読んだだけでも、この本の面白さが解るだろう。
ーはじめにー の内容がさらに面白い!
その一部を書き出してみる。
ルソーは、まだ8歳になるかならないかのとき、30歳ほどの女性に体罰を受け、
それが『性的快感』(マゾ的快感)の始まりであった、と「告発」する。
その快感が忘れられなくて、おかげで人生狂ってしまった、と書く。
そして自分を曝け出すことによって、ルソーはまたマゾ的快感を経験する。
こういう告白タイプ、ほかにはキエルケゴールやショーペンハウアーなどもそうである。
・・・・略
誰もがそう希望すると思うけれど、
私たちは自分の人生を自由に選ぶことはできない。
ぱっとしなくても、いま与えられたものから人生をはじめるほかはない。
それに、ウィゲンシュタインのように、ヨーロッパ有数の大富豪の家庭に
生まれても、 つねに自殺の誘惑に苦しめられた人間がいるわけだ。
彼は4人の兄がいたが、そのうち3人自殺をしている。
彼自身は哲学のおかげで自殺をかろうじて免れ、癌で死ぬことができた。
与えられた状況、与えられた自分の容姿と才能、まずこれで人生をはじめる。
誰もそうするしかない。そして、この不条理な世界と人生を考え、理解し、
それと和解するしかないのである。
不満たらたらで、人生を呪ってみても、 私たちは決して幸福になることはできない。
その意味で、誰にとっても、どこかで「解脱」が必要になる。
そういう時期が来る。
・・・・
等々、面白いエピソードが続く。
この本のよいところは、むずかしい問題に対して何気なく、
エピソードを 混ぜながら解らせようとしているのがよい。
「不条理の世界の中で、与えられた条件では何処かで『解脱』が必要になる。
誰も、そういう時期が来る」という。
そういえば私自身のことだが、早い時期から解脱?を意識できていたのは、
大家族・八人兄姉の末っ子で、商家の環境であったことと、
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06月22日(木)
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