ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1664, ウィリアム・ブレイクの詩
中野孝次著の「人生の実りの言葉」の読書日記で、
冒頭のウィリアム・ブレイクの詩「愛」に心動いた。

  わたしの誕生を司った天使が言った
 喜びと笑みをもって形作られた小さな命よ
 行きて愛せ、地上にいかなる者の助けがなくとも
              ウィリアム・ブレイク (著者訳)

そこでブレイクの詩を調べてみたところ
この「愛について」に劣らない詩が幾つかあった。
 −−

「無心のまえぶれ」の中の一節がよい

  To see a World in a Grain of Sand
  And a Heaven in a Wild Flower,
  Hold Infinity in the palm of your hand
  And Eternity in an hour.

 一粒の砂の中に世界をみる
 一本の野の花の中に天国をみる
 つかみなさい 君の手のひらに無限を
 ひとときの中に永遠を・・・
 
年齢を重ねたせいか、このような詩の深みが見えるようになった。
また次の詩も深く心をうつ


「虎」

 虎よ! 夜の森かげで
 赫々(あかあか)と燃えている虎よ!
 死を知らざる者のいかなる手が、眼が、
 お前の畏(おそ)るべき均整を造りえたのであるか?

 いかなる遥かなる深淵で、或いは大空で、
 燭々(らんらん)たるお前の眼の焔は燃えていたのであるか?
 お前の造物主は、いかなる翼をかって天に昇り、
 いかなる手を用いてあの火を掘みえたのであるか?

 そして、いかなる肩が、いかなる業(わざ)が、
 お前の心臓の筋肉を捻(ねじ)りえたのであるか?
 お前の心臓が脈うち始めたとき、
 いかなる恐るべき手が、足が、用いられたのであるか?

 いかなる金槌(かなづち)が? いかなる鎖が?
 いかなる炉がお前の頭脳を鋳(い)るのに用いられたのであるか?
 いかなる鉄床(かなとこ)が? そしていかなる膂力(りょよく)が、
 お前の恐るべき想念を把握しえたのであるか?

 星々がその光芒を地上に放ち、
 その涙で大空を覆いつくしたとき、
 造物主はお前をよしとして微笑(ほほえ)んだのであるか?
 彼は小羊を造り、かつお前を造ったのであるか?

 虎よ! 夜の森かげで
 赫々と燃えている虎よ!
 死を知らざる者のいかなる手が、眼が、
 お前の畏るべき均整を造りえたのであるか?

---

 果たして、ブレイクが‘虎’の姿の中に何をイメージしたのか。 
 これを書いている時に偶然TVで「男はつらいよ」 が始った。
 落ちは、この程度のことだが、 しかし偶然とは面白いものだ。
 「ふうてんの寅」と「「虎」は違うか!

ーウィリアム・ブレイクー 
 題名に使われた詩を書いたウィリアム・ブレイクは
 1757年から1827年まで生きたイギリスの詩人・画家です。
 ロンドンの靴職人の家に生れ。子供の頃から異常な幻視力を示した。
 10歳で版画師の徒弟となり、12歳で詩を書き始めます。
 無名と貧困に埋もれながらも晩年まで創作活動を続けた。
 
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 2004年10月23日(土)
1299, 「23歳の日記」

 事務所の移転で、部屋の整理をしていて、一冊の見た事のある小さな鍵付の
ノートが出てきた。開いてみると日記帳である。
「22歳の日記」の続編である。
その続編があるとは、思ってもいなかった。
おそらく、「22歳の日記」とセットで、何処かにしまっていたのだろう。

 もっとも、入社したてで激務のせいか、8ヶ月で17日分しか書いてなかった。
−3月5日から11月初旬の間であるー
かなり刺激的な内容もあって、肉体的にも精神的にも極限状態が
手に取るように解かる。読んでいて戸惑ってしまっている。
三重県の四日市から、神戸に転勤するまでの心の軌跡や、
具体的な日々の有様が、そのまま書いてあった。

 小さな会社が三社合併をした年で、その交流の1弾として方々に
転勤させられていた。今から考えてみても、異常な日常の連続であった。

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10月23日(日)
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