ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1471, 『冥途のお客』を読む
佐藤愛子著の「霊の話」光文社ーが面白い。
月刊誌の「新潮45」で、数年前に霊体験を連載していた。
読んでいて、背筋が寒くなるほどリアルで中味の濃いものであった。
文春文庫から[あの世の話]という題名で出版されている。
私は27歳時の父親の死の直後、霊体質になった。
最近は、あまり妙なことは起きなくなったが、以前は信じられないような
色いろな現象に出くわした。
そのことは随想日記にも何度か書いてきた。
佐藤愛子は30数年前、50歳で霊体質になったというから、
私の方が若くしてなった。ほぼ同時期になる。
霊体質になる以前は、こういう話は興味本位で聞いていただけで、
内心は全く信じてなかった。
しかし、自分がなってみると違うのだ。
違う感覚器官が、身についたという感覚である。
そのことを、佐藤愛子も書いている。
耳の聞こえない人に、音楽の話や、風の音の話をしても何も解るはずがない。
それと同じことである。
私の場合は、身近な人の葬式前後に何かが起こる場合が多い。
どこどこで、全く知らない霊と出会うことは少ない。
最近は本当に少なくなっている。
おそらく仏壇で毎日、亡くなった因縁のあった人の名前を挙げて、
[あの世で静かにお眠りください]と祈っているためだろう。
2年位前の、自社ホテルの因縁部屋(初の自殺者出た部屋)に泊まった時の話である。
夜半トイレに入ったところ、換気扇が人の鳴き声になっていた。
「今更、そこで亡くなった人が泣いているわけもあるまい」と、
気を取り直して、何回もスイッチを入れたところ人の鳴き声に聞こえる。
それも何回も聞きなおしてもである。
この部屋で亡くなった、あの女性が出てくるはずがないと思いながら、
まんじりとしない一晩を過ごした。
翌日事務所に行って暫くすると、私の泊まった前の部屋で
「病死のようだが、人が死んでいた」という報告が入った。
あの泣き声は、故人が私に悲しみを伝えたかったのではと?
理屈から考えれば有り得ない話だが、実際信じられない現象が起こるのだ。
霊感の強い人は、普通の人が見えないものが見えるのだから大変である。
佐藤愛子の場合、私よりズット霊体質は強い。
自分に霊体質が無ければ、こんな内容の本には見向きもしない。
理屈に全く合わないのだから。
ー以下は検索で調べた、この本の大筋と感想を書いた内容である。
けっこう上手くまとめてある。
ーーー
著者自らの霊体験を告白
「夢か現(うつつ)か、現か夢か」とサブタイトルにあるように、
「冥途(めいど)の客」、すなち霊界や幽霊を扱ったエッセー集である。
といっても、これは最近のホラーブームや冗談で書いたものではなく、
霊などに取り憑(つ)かれる霊媒体質になってから三十年の体験を踏まえて、
作家としてのすべてを賭けて告白したものである。
「後書き」にも
「以上の話を真実と考えるか、妄想駄ボラと思うかは読者の自由です。
私はただ実直に、何の誇張も交えず私の経験、見聞を伝えました。(略)
死はすべての終わりではない。無ではない。肉体は滅びても魂は永遠に存在する。
そのことを『死ねば何もかも無に帰す』と思っている人たちにわかってもらいたい
という気持ちだけです」と書いている。
霊媒体質の強い知人友人、作家・中山あい子や色川武大の話などがあるほか、
好奇心旺盛な著者が幽霊が出て話題になった岐阜県富加(とみか)町の町営住宅へ
訪ねて行く話が載っている。
そこでは、スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之が同行し、
そのさまざまな現象を霊視すると、戦国時代の古戦場であり、その戦場で
浮かばれない霊の武士や兵が合戦を繰り返しているために起こる現象であると
している。
しかし、江原でも、この戦場の霊たちの怨念(おんねん)が強いために、
完全に除霊できないという。
著者は、こうした事実を淡々と描いている。
表題の冥途のお客で興味深いのは、作家の遠藤周作の話。
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04月13日(水)
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