ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■993, 「魔女は夜ささやく」ー読書日記
 
 長編小説を読むのは久々である。
 一昨日家内が親戚の葬式で不在であったので、一気に読み終えてしまった。
 「あ〜面白かった!」というのが実感の言葉である。
 
 新聞の書評で激賞をしていたのを読んで、早速インターネットで取り寄せた。
 新幹線の中で読むことにして、約2ヶ月かかった。
 上下800頁で、読みがいがあった。
 
 初めから一気に緊迫場面の連続で、ロバート・マキャモンの世界に
 引き込まれてしまった。
 主人公の青年マシューの真実を追究する姿勢は好感が持てた。
 一人の青年の成長過程をみるようで、読み終えて爽やかさが残った。
 
 内容は
 18世紀直前の植民地時代のアメリカ。
主人公の青年マシューは、判事の書記として魔女を裁判にかけるため、入植地に向かう。
そこで魔女として牢に入れられている美女の無実を実証しようと必努力を尽くす。
詳細はインターネットで調べたものを後でコピーするが、登場人物を一人一人
丁寧に描いている。最後の最後まで息をつかさない作品であった。
これをきっかけに、新幹線では長編小説を読むことにした。
歴史の暗部を引き出し、それでいて内容は息をつかせないエンタテインメント
仕立てである。
次の小説を何にするか探し始めたところだ。
トマス・マンの「魔の山」か、それとも買ったままでまだ読んでない本か。
 
 ・・・・・・・・
 ・・・・・・・・
題名:  魔女は夜ささやく(上下)
原題:  Speeks the Nightbird
著者:  ロバート・R・マキャモン
訳者:  二宮 磬
発行:  文藝春秋 (2003/08/30)
価格:  上下で\5,334

ーー
以下は、インターネットで検索した内容紹介を幾つかをミックスした
ものである。
内容

 17世紀植民地時代のカロライナ、史上悪名高いセーラムの魔女裁判の噂も
消えぬその7年後、雨の降り続く原生林の中を、親子連れとも見える二人の男が
馬車で通り抜けようとしていた。
年長の男ウッドワードは判事であり、20歳の連れマシューはその書記である。
彼らはチャールズタウンから新興開拓地ファウント・ロイヤルに「魔女裁判」
のために派遣されるところだった。
判事一行は世にも怪しい旅籠に宿泊、一気に緊迫シーンが
展開する。その中で、二人の背景や来歴なども明らかになっていく。
導入部が伏線になって重層的な仕掛けも楽しませてくれる。
悪魔とまぐわうみだらな姿を目撃された上に、家の床下から呪術の藁人形が
発見されたことが動かぬ証拠となって逮捕された「魔女」レイチェルは、
夫と司祭を切り裂いて殺害したという。
おびえる住民は次々町を去り、町長は一時も早い裁判と処刑を望んでいた。
闇と迷妄、そして欲望の渦巻く中、その生い立ちゆえに「理知」を武器とせざるを
得なかった青年が、愛と正義のために挑む孤独な闘いの行方は…。
 
 判事に限らず植民地時代ということで、入植者の多くはなんらかの過去を
背負っている。
「約束の地」を見いだそうとした者、
「インディアン」を追い払って広大な土地を手に入れることを目指した者、
欲望は常に犯罪の動機となり、弱者が「魔女」に選ばれる。
 主人公の新大陸生まれの若い書記マシューと、魔女は見え見えの冤罪。
証言はすべて美女レイチェルが犯人、少なくとも悪魔と交歓したことを告げている。
孤児院から判事に「拾い出された」マシューは、判事に恩義を感じながらも、
きわめて独立志向の強い精神の持ち主である。
彼は美人人妻のレイチェルの姿に惹かれながらも、
それは魔女の誘惑なのか真実のイノセンスなのか迷い続ける。
折しも判事は沼沢地帯の気候が災いして病に倒れてしまうが、マシューの
孤独な捜査が始まる。
 最後にはシリーズ化の含みまで持たせている。
 
 こういう分野の小説をじっくり読んだのは初めてであった。
また新しい世界を見つけたようだ。
 
 ・・・・・・
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 2002年12月23日(月)
 
  619,パタゴニア旅行記ー6


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