ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■955, 自分づくりの文章術 ー読書日記
 毎日、随想日記というカタチで書き続けていると
自分の中の、見えない自分や忘れてしまった過去に愕然とすることがある。

 暗黙知を形式知に置き換える作業を毎日コツコツしていると、
それが暗黙知の中にある自分を引き出し、直視することになる。
その点で書くことが無くなるまで?書き続ける効果は絶大である。
書くことが無くなるまで書くと、そこから暗黙知の中の本筋が出始めるからだ。

 いまひとつは、分類コーナーに投げ込んだ文章を改めて読み返していると、
何気なく書いている文章の蓄積が、違ったものとして存在をしているように感じる。
もう一人の自分が、独立をして存在していて、自分の知らない自分を
見ている感覚になる。
分ければ資源、いやその蓄積が資源になるのだ。

 以下の本は、1000近く随想日記を書き続けて、文章に対して言いたいことの
全て、いやその数十倍のことが書いてある。その遙か多くの文章を書いているからだ。
アマチュアとプロの差は、如何にもならないのだ。
いや素人とプロの差だ。


 ホームページを立ち上げ、毎日「テーマ随想日記」を書き出して二年半経つが、
「自分づくり」というのが、ズバリ言い当てている。
毎日毎日、コツコツと自分をつくっている、いや自分の世界を広げている
感覚である。その手ごたえが無ければ続かなかっだろう。

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「自分づくりの文章術」

清水良典/[著]
出版社:筑摩書房
発行:2003-08-10
体裁:219p 18cm
ISBN:4480061282
価格:700円


(要旨)
文章を書くのは正直しんどい。さまざまな約束ごとがうるさいし、
自分の内面や教養までがもろに評価されかねないのは相当の重圧だ。
…それでも、迷ったり悩んだりしながら、結果的に書けたときの歓びは
格別である。
なぜか?それは、文章を書くことが、とりもなおさず「自分」
をつくることだから。
旧来の窮屈な文章観を駆逐し、自分にしか書けないことを楽しみながら
書くコツを手ほどきする革命的な文章読本。

ー抜粋ー
ー・・・・人が生きていくということは、そのまま「文」なのである。
・・だとすれば、文章を自分らしく創り出すこと、いいかえれば
文章によって自分づくりをする力を持つことは、どんな処世術や
ビジネス戦術にも増して、生きるうえでの有利なツールであろう。

ー思考は断片だ
論旨のエッセンスとなるような直感とか、ハイライト部分の‘決め’
になるようなフレーズを思いついたときに「これは書ける」なんてわくわく
して思い立つのである。つまり、思いついたものは、ばらばらな断片と
大まかな展望に他ならない。そのピンポイントの断片と他の断片との間を、
スムーズな説得力のある流れになるように継ぎ足していく作業が
「書く」という仕事である。
 ・・・・ひとは書こうとしたことをきちんと書けるわけではなくて、
むしろ積み木のように書き足しているうちに、最初は書こうとおもわなかった
ことを知らず知らずのうちに書いてしまうものである。
そのくせ書いてしまうと「そうか、自分はこういうことを考えていたのか」
などと思えてくるから不思議だ。
 私たちの意識は、言葉とイメージの網の目をふわふわ漂っているような
ものである。それが言葉や文章に定着したとき、「考え」というものになる。

 言葉を抜きにして「考え」は存在しない。
順序として「考え」がもともとあったから言葉が出てくると思いがちだが、
逆に言葉が出てきて初めて「考え」がハッキリするものである。

・・・・・・・・
この抜粋の最後の、
ー言葉を抜きにして「考え」は存在しない。
順序として「考え」がもともとあったから言葉が出てくると思いがちだが、
逆に言葉が出てきて初めて「考え」がハッキリするものである。

これが、随想日記を書き続ける一番の利点である。
知り合いの具体的な10数人の顔を思い浮かべながら、言葉の羅列をして
いると逆に「考え」がまとまってくる。

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11月15日(土)
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