ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7882,閑話 小題ー自由について 〜3
が面白い。 久しぶりに今東光の毒舌にお目にかかった。亡くなって30年
近くも経つだろう。
ーまず、その部分ー
【 人生なんて、そんなにむずかしいものか。じつにさまざまな考えがあって少々、
食傷気味である。もしかしたら、人生論が人生をむずかしくしているのではないか。
たしかに人生には山があり谷がある。悲喜こもごもである。
だが結局、生まれて、生きて、ただ死ぬだけのことではないか。どう生きるかは、
それぞれの計らいでいいではないか。ここまで見てきたさまざまな人生論はあまり
にも近寄りがたいし、荒唐無稽すぎるし、立派すぎる。もっとスカッとしたものは
ないのか、とお嘆きのあなた、これがあるのだ。その男が生存中は、なんだ
この濁声の坊主は、と多少の反感を持っていた。が、わたしはいまでは今東光を
尊敬している。そう、今東光和尚である。聞いていただこう。
*「正しい人生」とか「何とかの人生」なんてものはないよ。本人にとっての
人生しかないんでね。自分にとっての人生しかないんだ。おめえが十八なら、
「十八の人生」というものしかないよ。それしか、オレは言いようがないね。
(略)だから、自分にとっての人生で、自分が、これが正しいと思って闘って、
勝つか負けるか、これだけだよ、人生なんて。──『毒舌身の上相談』集英社文庫
*「バカ正直だと損をする。もっとずるく悪賢く立ち回れ」なんてよく人が言う
けど、その言っている野郎が、ずるく悪賢く立ち回って成功しているかっていうと、
絶対にそうじゃねえんだな。 そんなのはダメなんで、真実火の玉になって人生を
渡っていって、社会にぶつかっていくんじゃなけりゃあダメだよ。人がよすぎて
結構じゃねえか。そんなタワ言ぬかすような野郎なんぞ相手にするな!─同書
*「人生始めたばかりでスランプに落ちたら、死ぬまでスランプだぜ、馬鹿野郎!」
「おめえみてえな野郎は一生、女を本当に愛することができねえよ。女を捨てて
自慢してるような野郎は、人間の屑もいいところだ」
「そんな夢みたいなこと考えてねえで、てめえのキンタマのフクロのシワでも
のばしてた方がよっぽどましだぜ、この野郎!」。 ──『極道辻説法』集英社
*二十三歳の学生が近所の中三の女学生の家に半年間、毎日毎日いたずら電話
をかけた。どうしても彼女に自分が好きだということを知ってもらいたい。
おれはどうしたらいい? 自首すべきだろうか、という質問に対する傑作回答
「自首するより死んだ方がいい。悪いことは言わん。死にな。23歳にもなって
そんな電話かけたりするバカなら自首するより死んだ方がいい。自首すりゃあ、
恥をかくからね。恥かくより死んだ方がいいよ。切に自殺をお勧めいたします。
──『毒舌身の上相談』 】
―
後記)「死にな」がいい。「悪いことは言わん」「お勧めいたします」がいい。
現在、これだけのことを言ったら「馬鹿たち」に袋叩きにあう。だから誰も、
こういうことはいえない。だから懐かしいのである。今東光が現在の若者、特に
負け組みといっている連中。
◎ 私が今東光に変わって言ったとしたら、こうなるだろう。
「この馬鹿野郎が!何が負け組みだ。そうしたのは御前自身だろう。
何が格差社会じゃい笑わすな。 手前に能がないのさえ自覚しないから、
能がないままにしてきたのだろう。 知恵を使え知恵を。その程度のことは
幼児でも使っているじゃねえか、馬鹿野郎。知恵が無いとぬかすなら、足と手を
倍以上使え。御前に覚悟も知恵も無いことを自覚もしてねえで何が格差だよ。
いいじゃねか、格差も。もし、格差をつけられたと思っている連中、あんなもの
ゴミみたいなものじゃ。御前よりはマシぐらいだよ。そんなことより、知恵を
使え知恵を、この馬鹿が・・・」 てな具合になるか。 ーつづく
・・・・・・
3558, 「プレイボーイの人生相談 1966-2006」
2010年12月22日(水)
「プレイボーイの人生相談 1966-2008)
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