ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6447,つれづれに哲学 〜アドラーから学ぶ
傷つかないこと」が「目的」となっているため、対人関係に踏み込まない理由
付けとして、自分の短所ばかりに目を向けていると言うのだ。
・孤独や劣等感を感じるのも他者あってこそのものであり、
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とアドラーは断言した。
そして、対人関係の軸に「競争」がある限り、人は悩みから逃れることは
できないとする。「競争」で考えると、他者が敵のように映り、世界が危険な
場所のように感じられてくるからだ。「競争」から解放されることができれば、
他者が「仲間」だと感じられるようになり、世界の見え方は安心できる居場所
へと変わってくるのだという。≫
――
▼ これを平易の問いかけに転換すると、こうなる。
『そこで、まだ、何やってるの! 群れてないで、人のことばかり
気にしないで、もう少し自分のことを考えたら!』
『何で本を読まないの? 一歩、外に出ないの? 今を遊ばないの?
果てしない世界の深さと広さを知ろうとしないの? それも今!』
『何で、愚痴ばかり言っている内向きな老人のマイナスから学ばないの?』
せっかく与えられた地球上で、何もしないで、何も知らないで、卑近な
物事に拘り、気付いた時には先がないのが人生。あくまで比較の問題だが。
・・・・・・
2018/10/30
閑話小題 〜群れとは、そもそも何? −2
* 群れたがる本能とは
・今まで通り考えないで済むから、同類が群れるのである。
どの方向に行くべきかを常に考えるべき時に、「群れ犬」は考えないで、
大勢の方向についていく。これがフラフラ、フワフワしている群れ犬の実態。
駄犬の群れの中では、地頭で考えることが異質になる。 …こうもいえる。
<我うちに、何匹かの一匹オオカミを持ちなさい。彼らの内なる野生の隠れた
直感を聞き、従うのです。その声は、駄犬の群れの真逆の習性にある。>
次男が外資系コンサルタント会社勤務。非常に厳しい話の中で、「年々、
入社してくる人たちが、優秀なのが多く、そのプレッシャーは大きい。」
と聞いた家内が、そんな優秀な人って、どんな人か具体的に教えて?」と、
聞いたところ、少し考えて曰く… 「お母さんと正反対の人!」 家内、
その一言で妙に納得したとか。 そこで考えたのは、「判断、決断は
後回しか、人任せ。 失敗したら、必ず誰かのせいにし、そのため、知恵が
浮かばない。変化を嫌い…」になる。群れ犬は、これらを承知して、カバー
するため群れる。
―
・逆もある。ホモ・サピエンスが、生延びたのはクロマニョンが20人、30人
の家族単位の集団しか形成できなかったが、サピエンスは、100,200人の集団
生活をしていた。その方が、激変していく地球環境から吾が身を助ける情報と、
知恵の産物を共有できたため。その拡大が都市化である。 孤立、孤独は、
人間たる特性を否定することに繋がるのではないか?と。報伝達の言葉と、
絵画・言語と、その記録能力と、道具の開発能力、そして大きく群れる習性が
拡大したのが村、町、そして都市へ拡大してきた。 問題は、そこで本来
持っていた生物の利己主義本能が希薄化すること。そのことを実は誰も教えて
はくれない。それを自覚するには、孤独、孤立の状況でしか知りえない。
特に死に直面した時に知る場合が多い。逆に利他に目覚める場合もあるが…
付和雷同の第一歩は、両親など家族の教えを頑なに守ることから始まる。
これに学校、会社の価値観が加わり、損得の計算が加わり立派な世間様の
完成と相成る。これに法律が加わって社会人とかいう構造が取り囲む。
これが、その時々の権力者達が吾が身のために長年かけて作ってきた
枠組みでしかない。突然、余命宣言を受け、驚愕し、絶望し、孤独地獄の底で、
初めて「自分とは何か、死ぬとは、幸福とは何か、自分とは、そもそも何か?」
の問題をつき尽きられ慌てふためく。群れて考えなかった群れ犬に、こういう
傾向が強い犬コロが多い。群れ犬は、仲間の弱者に極端に冷たい! 弱者は
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11月07日(水)
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