ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5645,不幸な国の幸福論 〜A
ひとつ論じてみたい。この手法を採用すれば、わたしたちは、ヘリコプター
から地上を見下ろすように、俯瞰図を掌握することができるだろう。
☆ 第二の目的は、第一の目的で確認したトレンドにより、2050年の世界が
どのように形作られるかを予測することだ。一見すると、これは非常識なほど
大きな野望かもしれない。 ダン・ガードナーが自著「専門家の予測はサル
にも劣る」で論じた、人類の歴史には百パーセントデタラメな予言が
のらべられている。1914年、英国人ジャーナリストのブレールスフォードは、
「近代国家間の国境の線引きが最終決定されたことは、政治的にはこれ以上
ないというほど確実である。私見を述べると、今後、既存の六大国間で戦争は
勃発しないだろう」と記した。第一次世界大戦が始まったのはその直後。
米国経済学者のフィッシヤーが「わたしの予想では、これから数カ月の間に株式
市場は大幅に上昇する」と予言したのも、1929年の株価大暴落が起きる1週間前。
果たして人間が未来を知ることは可能なのか? あすの天気を予想するのさえ
難かしいのに40年後の世界をどうして描き出せるのか? おそらくこの四十年の
あいだに、わたしたちはブラック・スワンの詳れを絶えず目撃させられるはず
だとはいえ、未来を予測してみる価値はある。奇妙だが、2050年を予測する
ことは、来週や来年を予想することよりも簡単。実際、ナシム・タレブも
一世代以上先の予測を好んでいる。 長い年月で「今日において脆弱な
ものが壊れて消える」からだ。》
▼ 次回から、めぼしい部分を抜粋しながら考えてみる。40年前といえば、
文化大革命が終盤を迎えていた頃。そこで、現在の中国を予測できたか?
その十数年後にソ連の崩壊、東欧の共産圏の消滅。日本のバブルと崩壊。
その10年後の9・11テロ、7年後のリーマンショック、その3年後の東北大震災。
それより、世界中の人々が形態パソコンを持ち、ネットで繋がるとは誰が予測
できただろう。40年後に存在しなくとも、どんな時代か考えるだけで面白い!
・・・・・・
4173, 木を見る西洋人 森を見る東洋人 ー2
2012年08月29日(水)
* 二つの違った未来観 !
「木を見る西洋人 森を見る東洋人」 ニスベッド著
ー西洋と東洋の認知の違いはなくなるかー
フクヤマとハンチントンの二人の政治学者の未来観こそ、西洋と東洋の違い。
20世紀に入ってから、哲学が、決して西洋が文明的に優れているのではない
という構造主義の考え方が主流になってきている。しかし時代は木も森も、
そして、地球環境も同時に見ていかなければならない時代になってきている。
3・11震災がもたらした原発事故が、それを我々に突きつけた。この対立は、
避けることは出来ないが、何とか、それを抱えて未来に向うしかない。
ー まずは、その部分から
≪ 今、二つの非常に異なった未来観が、多くの領域の社会科学者たちの間で
戦わされている。ひとつは政治学者のフランシス・フクヤマが唱えた未来観で、
世界の政治経済システムが一極に収束し、それに伴って価値も一極化していく
ことを予測するもの。もうひとつは今後とも多極化が続くことを予測するもの。
フクヤマは著書『歴史の終わり』で、資本主義と民主主義が勝利をおさめた今、
面白い出来事を生み出すような切迫した力はもはや存在しないと述べている。
片や政治学者のサミュエル・ハンチントンは、世の中が今度とも多極化を
続けると予測している。社会が収束に向かうというフクヤマの視点とは大きく
異なり、ハンチントンは世界が『文明の衝突』を迎えようとしていると断言。
東アジア、イスラム、西洋といった主要な文化集団における価値観や世界観の
違いは調整不可能であり、したがって対立は避けられない。
「民族の対立と文明の衝突が生じつつある中にあって、西洋文化の普遍性を
信じる西洋人たちの信念には、3つの問題点がある。その信念が誤りだという
こと、道徳に反するということ、そして危険だということである」
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08月29日(月)
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