ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2318, 岸洋子の世界
第5章 戦争に揺れる世界経済
最終章 経済恐慌とその活路
・・・・・・・
『日本経済の破断界』
―資本主義は崩壊し市場主義の専制が..
純金と直接的にも間接的にもリンクしない、いわば「新しい資本主義」
のひとつの形である「市場主義」。資本主義にかわる次の経済原理が求められて
いる今、市場主義を始めとする、知っておきたい経済の常識を解説する。
なすすべもなく日米欧同時景気後退の波にのみ込まれつつある世界を俯瞰しながら、
日本の先行きを展望する経済時評。
「この先、内需主導でデフレから抜け出せる」という楽観論を論破。
その根拠である在庫調整の一巡が、米国の「テロ特需」頼りだったことを指摘する
一方で、政府のデフレ対策の無策ぶりを告発する。デフレの大病巣である銀行への
「信用デフレ」と、その根っこに横たわる不良債権問題を早急に治療しなければ
2003年3月に日本経済はクラッシュすると警告。
・・・・・・・・・・・・・・
2003年01月28日(火)
664, 「日本経済の破断界」
十数年前から日本経済の破滅を言い切ってきた元三菱総研専務ー高橋乗宣の
本のタイトルである。
去年の秋に新潟の紀伊国屋で買おうかどうか迷って買わなかった本を
図書館で先日借りてきた。
ー要約を書くとー
・日本経済が凋落した原因を、「ニクソン・ショック」としている。
今になって世界機軸通貨のドルが暴落して騒いでいるが、ニクソン・ショック
の時点で終わっていた。
・アメリカがIMF体制をつくった当初、世界の金保有量の66lを保有していた。
アメリカは35ドル1トロイオンスの金の交換ルートでIMF体制をつくった。
その体制の前にどこの国もドルを欲しがった。それを利用してドルをばら撒いた。
ドルをばら撒く事がプラスに働いた。ドルが機軸である限り必ずアメリカへ戻ってきた。
・ところがドルを手にしてもアメリカ製品を必ずしも買わなくなった。
日本やドイツが製品をより良く安く売り出したためだ。
それが日本やドイツを中心に溜まりだした。
それと同時にベトナム戦争でつかったドルが更にヨーロッパやアジアに流れていった。
それが外国に山のように溜まり、アメリカの公的準備金が激減しだした。
ヨーロッパやアジアの国は金を持ちたがる傾向にある。
アメリカの金が減りだし、発行した金の交換量をはるかに超えてしまった。
それがドル危機である。たび重なるドル危機で1971年に金とドルの交換を
停止する宣言をする。これの意味が深いのだ。
・資本主義は、金を通貨の基準でなり立っている。
その瞬間、ヨーロッパ諸国は固定的な為替関係を放棄した。
しかし日本だけは一週間にわたり、一ドル360円のレートを守ろうとした。
大失態だった。すぐに固定相場を放棄せざるを得なかった。
ヨーロッパとくにイギリスのサッチャーはロンドンのシティーを開放し、
金融のウインブルドン化を行った。
日本は10年かけて金利の自由化を図ったが、市場にゆだねるための規制撤廃
は一切行わなかった。いまだに当座預金のペイオフすら延期するような幼稚な
レベルで留まっている。最悪である。市場主義の流れさえ全く理解してない国民
と政治家のレベルを露呈してしまった。
・過去の資本主義の最終段階に入っているが、日本は小手先の自民党の最終漫才
の自己逃避に国民もなすすべもない。自民党はその寄生ー規制で潤っている
業界から献金を受けている為、規制撤廃ができないのだ。
なすべき決断を下さず、実行せず、もう大丈夫、もう大丈夫と繰り返していると、
市場はある日突然、暴力的になる。市場の「自己矯正メカニジム」が働く。
この先送りのツケが必ず来る。
シートベルトをしっかり締めつけ、下げた頭を両手で抱えるー飛行機のハード
ランニングが始まる。まずは2003年の3月がどうなる事か??
先延ばしの典型のダイエーが最終の失敗の露呈を始めた。
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以上が大体の私がまとめた本の要旨だ。
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08月08日(水)
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