ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[396903hit]
■2226, いい男とは? ー2
清兵衛は、朋江への秘めた想いを打ち明け、意を決して邸に向かう。
愛する家族に背を向け、命を賭けた果し合いに向かった・・・。
ー映画の「たそがれ清兵衛」では、人間愛(夫婦愛)が描かれている。
それと完全並立するかたちで、武士社会の論理も描かれている。
主人公のもとに上意討ちの討手の役がひそかに舞い込む。
実は彼は若い頃には藩内でも一,二を争う剣の腕前であった。
夕方の城中での上意討ちが刻々と迫る中、愛する女房の下がもれてないか気が気でたまらぬ。
が、そこは主人公、相手を鮮やかな腕で始末した後、いそいで女房の下の世話へと急ぐ・・。
病気の妻に優しい主人公。しかし「上意」(主君の命令)により何のためらいもなく人を殺す。
いやためらいはある。それは殺害の日には帰りが遅くなるので、妻の介護に差し支えは
しないかという心配のためだ。
また、その後日、殺した相手の護衛が主人公を殺そうとするのですが、この時も、
主人公は実にあっさりとその人物を殺している。何のためらいも、葛藤もなく。
そして平然とその場を立ち去り、妻の元に急いで帰ってゆく。
ーーーーーーー
私はどちらかというと山田洋次の映画のストーリーが好きだ。
やはり、私も映画をみ終わって涙があふれていた。
何ともいえない藤沢と山田洋次の合作がよい。
とくに上意討ちにあう男の生き様に、何ともいえない日本人の悲しさ、美しさが出ていた。
・・・・・・・・・・
2003年05月08日(木)
764, 「カリスマへの階段」
いまマスコミで連日報道されている白装束の集団「パナウエーブ研究所」
を見ていて、誰もが「何故真っ当な大人?が、かくも幼稚な教祖様の御教えを
信じてしまうのだろ?」と首をひねる。
マインドコントロールというヤツで洗脳されてしまうのだ。
7~8年前に『オウム真理教』が騒がれていた時に、図書館で
コリンウイルソンの「カリスマへの道」を借りてきて、あまりの
面白さに蔵書として買ったのを思い出して、また読み返した。
何度読んでも面白いものは面白い。
9年前にスイスのカルト『太陽寺院』のメンバーの集団自殺がおき、
その前後して麻原の『オウム教』の問題が出てきた。
彼らは決まって終末思想がある。
そして、その信者だけが救われるという教えを繰り返し教え込んでしまう。
オウム教のそれは『世界の終末は1997年に起き、オウム真理教
の信者のみが救われる』と説いていた。
この白装束の主張は
・この5月15日に何処かの流星が地球に衝突する
・また共産ゲリラが彼らに電波で攻撃を仕掛けているという。
このような幼稚なカルトに何故ごく普通の人たちが、妄想にひた走る
「メシア」様の命令を唯唯諾々と従うものか?
その原理を「カリスマへの道」では歴史を遡って書いている。
その中で一番面白く本質をついていると思われるところを以下に書き写した。
ーーー
西暦1666年の初頭、全欧州が人類の歴史上の最大イベントを待ち構えて
いた。ユダヤ民族を昔日の栄光に導くメシア登場である。
この神の使者はサバタイ・ゼビという40歳のユダヤ人で、今はスルミナ
に住んでいるが、やがてトルコのスルタン(皇帝)を打倒し、龍に乗って
エルサレムに入城する手筈なっている。
そしてその後は戦いで次々と敵を倒して世界の王になる予定。
ユダヤ人が『我々が今にあなた方の主人になる」と言うと、
キリスト教徒も心配を始めてた。・・・
大都市の多くではこの期待は早くも混乱を生みつつあった。
ユダヤ人社会が商売を止めて最後の審判の準備に入ったため、
まずは商業が機能停止になった。ハンブルグでは人々は家と土地を
売り至福千年期に備えた。・・・・・・・・
だが年も押しつまる頃に信じがたい噂がながれ,歓喜は落胆に一変する。
イスラムにサバタンが改宗したという。
サバタンが若いメフメト4世の前に引きずり出され「イスラム教に改宗するか、
さもなくば生きたまま串刺し」と二者択一を迫られた。
[5]続きを読む
05月08日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る