ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1993, 悪筆
・本当に巧妙なものは、稚拙なように見える。
本当の雄弁は訥弁と変わらない。
・道を体得している人は、知識をひけらかさない。
知識をひけらかす者は、道を体得してはいない。
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2003年09月17日(水)
896, 言いわけ読本 ー読書日記
塩田丸男
白水社 P230
\1,900
2000年3月30日
中央図書館ー2003・09・14日
ー感想
言いわけの評判は古今東西かんばしくない。
といって言いわけが無くなればよいのかというと、そうではないだろう。
言いわけも考えてみれば、原因追求の不可欠な要素とも言える。
また、自分を正当化するためにも必要な部分があるだろう。
この本では、文学 日本 エッセイ 歴史上の人物から現代人まで、
古今東西の多くの人が、紆余曲折のなかで思わず口にした逆境の
自己主張を摘出しながら、人生の苦境と人間の業の一端を示している。
言いわけもここまで集めると見事といわざるをえない。
そこで人間の滑稽さと本音を見ることができる。
これを読んでいるだけで、人間勉強になる。
面白そうなところを、書き写しながら、自分の言いわけの場面を多く
省みてみた。その時は言いわけとは思わなかったが。
特に、最後に心の内奥で、自分に対して強引に言いわけをしている時の
歪みが、今更のようにリアルに目に浮かぶ。
この本を読むまでは、言いわけの悪い面だけを見ていたようだ。
言いわけを『言いわけ』している本として捉えると全く面白い。
言いわけの言葉の奥にある深い真実?があるからこそ、その言葉が浮かび
上がってくるのだろう。
知人で枕詞が言いわけの人がいる。
こうなると芸術の域になる。
また小泉首相の一言コメントの言い訳もすばらしい!
ーこれ皮肉
全てのことに対して『言いわけ』を通す人が読んだら、当をえる本だろう。
言いわけの真骨頂は「浮気に対しての言いわけ」である。
「だまし続けてほしかった!」という相手に対するマナーであろう。
この本は切り口そのものですでに、読者を引き込んでしまっている。
ーー印象に残った順に幾つか書き写してみたーー
・それは駒とは違う。坂田三吉が銀になって泣いているのだ。
坂田三吉(13世名人関根金次郎との対局で不覚の手を指して)
・ジンギスカンは日本人だったのだ
関東軍(日本が満州に進出する理由を聞かれて)
・行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張、我に関せずと存じ候
勝海舟(福沢諭吉に江戸無血明け渡しの批判に対して)
・投句したのは別の人よ。私は被害者です
ある盗作女性)(文部大臣奨励賞受賞作が盗作で取り消されて)
・女にとって悪い社会は、本当は男にとっても悪い社会よ
中山千夏(参議院議員になった才女が離婚するにあったって)
・学問するには多額の金銭が必要です
ベートーベン(ゲーテにお金の無心の手紙を書いて)
・主さんを客ではなくて亭主同様と心から思っているのさ
ある遊女(客の前でうっかりオナラをしてしまって)
・後悔してないんです。死んだ人には悪いけど
阿部定(稀にみる猟奇事件「!−>・」をふりかえって)
ーところで、「!−>・」の意味解る?
解る人にはわかるはず!・阿部定を知らない人は無理
・通常の人間関係以上の強い結びつきがほしかった
矢野暢(元京大教授が秘書にセクハラで訴えられて)
・自分にとって、女性の局所は入れるところであって、
出てくるところじゃない
笠井信輔(フジテレビのアナウンサーが妻の出産に立ち会って)
・なんにもつけてなかったなんて、うそよ。ラジオをつけていたわ
マリリンモンロー(売り出し前オールヌードを撮っていたことに対して)
・私がルールブックだ
二出川延明(ジャッジに抗議する西鉄の三原監督を斥けて)
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522,勉強法ーノートのとりかた--3 -
2002年09月17日(火)
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