ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1264, 自己喪失感
H12・07
シルクロード15日間の旅
"人生とは基本的には、うまくいかないものだ!"という誰かの本を読んで、
この命題をこの旅行で解いてやろうと出発した。そして帰ってきて、一つ解った事がある。
うまくいくカギとは、それがこの文章の内容であり、この旅行であった!
(少々のリスクと困難のむこうにあるもの、それは?)
うまくいかないのは困難を恐れてしまうからだ!
=旅は人生の縮図!
北京に一泊、そしてウルムチに一泊。さらに天山、タクマカラン砂漠を越えた
西域南道のホータンに一泊。そこよりマイクロバスを乗りついでパキスタンへ。
世界の屋根、パミール高原を越えヒマラヤの桃源郷フンザ王国とペシャワールへの
二千km以上を走破してイスラマバードへ、文字通り命懸けの旅行であった。
軽い気持ちで行って、"とんでもない旅行をしてきた!"
というのが、帰ってきての総括の気持ちだ。やはり十日間入院したという
ツアー仲間よりの手紙が早速届いた。
こんなリスキーさは日本の常識をはるかに超えていた。でもこれこそ旅の醍醐味でもある。
旅とは異質との出会いであり、その接点で自己の異質(本質)に気付く事でもある。
その点で今回は異質の出会いの連続といってよかった。ホータンはその最たるものであった。
街の大部分はロバにひかれた荷車にあのウィグル族などの何ともいえない風貌の老人ときれいな女性達、
目の前がクラクラしそうな感激。
そして旅の仲間二十名を乗せた車はホータンより西域南道を右手に
タクマカラン砂漠を見ながら五〇〇kmの道のりカシュガルに向かう。カシュガルを二泊後、
シルクロード最大の試練といわれるクンジュラブ峠(標高四九四三m)の峠を越え、
七〇〇〇m超級の山々を間近に臨みながら、中国よりパキスタンへとバスは走りぬける。
ここで四名の仲間が軽い高山病になる。
カラクリ湖よりみたコングール峰とムスタガータ峰の七〇〇〇mを越えた
山の美しさに圧倒される。
翌日より右手にインダス川が流れ、カラコルム山脈が左右に続いている
カラコルム・ハイウェーに入る。
ハイウェーとは名ばかり、軍事道路の為安全面はゼロ。危険きわまりない。
あちこちで土砂崩れの工事の横をすりぬける。一万人の軍隊が待機して
一〇〇〇km以上のハイウェーを補修工事をしているという現地ガイドの話。
当然何回も足止めをくう。
三〇〇mの巾の土砂崩れの道路を現地人の臨時のサポーターを一人ずつ、手をつないで
落石の中を走りぬける。
そして向こう側で臨時にチャーターしたバスに乗りかえる。
ところが、ところがそのバスの運転手がスピード狂、六時間以上、右手が川の流域まで
一〇〇〜二〇〇mの断崖の道路を一〇〇以上のスピードで突っ走ったのだ。
アメリカで"スピード"という暴走バスの映画があったが、そのカラコルム版そのものである。
まさしくジェット・コース!に乗っている気分!全員顔面蒼白、そして無言!
といって誰も文句をつけない!
それを楽しんでいるのだ。
"あの崖くずれの中の走破と、この暴走バス!日本に帰っても誰も信じないだろうな!
映画の世界そのものだ!リアルというより逆にバーチカルの世界みたいだ"と誰かがいっていた。
そして桃源郷・フンザに命からがらについた。翌日、ジープ六台で上部フンザのグルミット村へ、
カラコルムの山脈に囲まれた峰より見るホッパー氷河がすばらしい!
そして、向こうに見えるゴールデンピークの美しさ。
真っ青の空と濃い田園の緑のフンザの村々と純朴な村の人々、あとは絶句!。
そしてアフガン国境に向かう。ここは九つの部族の自治地区!実際は治外法権の無法地帯。
麻薬と武器の世界にむけての密輸基地である。
国道の右がパキスタンの法則が通用。観光用のバスには軍人が二人拳銃をかまえて
バスの前後の席にすわる。
テレビでこの国境の街のドキュメントをアフガン戦争時に見た事を思い出した。
そこも含めてヘレニズムと仏教の融合の地、ガンダーラになる。
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09月18日(土)
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