ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■8010,閑話小題 〜中国も変とか…
手の届かない危惧が挙げられてないだろうか。
・幸福におけるもうひとつの文脈は、それこそラッキーなこと、嬉しいこと、
楽しいこと、満足感を得ること―― そのよう躍動的で高揚感をもたらす事象
との出会いであろう。こちらは個人差が大きく、ある人にとって十分喜ばしい
ことが、別の人にはむしろ物足りなさや悔しさを惹起することなど幾らである。
こうしたことも、歳を重ねて肩の力が抜けてくれば、それこそ春の訪れを
告げる日差しの変化とか、隣人から土産にもらった鯵の干物の美味さとか、
窓の向こうに見える教会の屋根の赤い色と自宅で飼っている金魚の赤色とが
まったく同じ赤であったことに今さらながら気付いた軽い驚きであるとか、
学生時代に読んだ小説を再読してやっとその素晴らしさを悟った喜びとか、
そういったもので十分に幸福の文脈を形成し得るに違いない。ガッツポーズ
をしたくなるような晴々しい出来事に遭遇しなくとも、さりげなく幸福の滴を
感じ取ることができる。それが年寄りになることの醍瑚味だと信じてきた
(へいや、今でも信じている)。… ≫
▼ 幸福とは、当たり前の日常を受け入れる「受容」と、驚き、楽しみ、
満足感をえる「新鮮な事象との出会い」にある。自虐的な性格もあり、
倒産すら楽しんでいた自分がいる。ならば、老いていく自分を楽しむには、
これは最適。 ー次のアマゾンのレビューが解りやすいー
《 老いるとはいかなることか、そのかたちの探求を試みる。自己の人生の
なかで出会ってきた様々に個性的な老人たちや、小説に描かれた味わい深い
老人たちを参考にしながら、その探求の過程において示されるのは、著者の
考える素敵な老いや適切な「年寄り」のかたちも若干はあるが、ほとんど、
みっともなかったり、哀しかったり、ときには常識をはずれさえするグロテスク
な老いの姿。他者と生き別れ死に別れた孤独のなかで、死の可能性が充実した
ゾーンへと入っていく時、空間の戸惑いのなかで、人間が抱えている厄介な
ものが唐突にあらわになる。老いるとは、あらゆる出来事に対する達観した
精神の獲得といったようなものではなく、人生が与えてくる難儀さに傷つけ
ながら、なんとか過ごしていくことではあるまいか。》
肉体も精神も老いぼれ朽ち果て、無になる。それで良いではないか。
ただ、噂話や愚痴を言い合う老人の群れに入らないことだ。
・・・・・・
6561,閑話小題 〜映画評 『グリーンブック』
2019年03月02日(土)
* 何とも味わい深い物語
天才黒人ジャズピアニストと白人運転手の交流を描いたものだが、後味の良い、
爽快感が残っている。
・・・・・・
6197,閑話小題 〜氷の謎 −6 『クラウド時代の思考術』
2018年03月02日(金)
『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著
* 北極海の氷の謎
ここで、著者はイェール大学教授カハンの「北極海の氷の謎」について語る。
【〔気象学者たちは、人類が引き起こした地球温暖化の結果、もし北極海の氷が
溶けだしたら、地球上の海水面が上昇すると信じている ――○か×か ?〕
冷蔵庫に行って、角氷をコップに入れて、コップの水位をテープで印を
つけて下さい。そこで発見するのは、水位が全く変わらないこと。】
それが地球上の海面も同じことが言えるということ。成るほどと思いつつ、
ネット検索で調べると、何と、著者の説を全面否定する面白い記述があった。
≪ 地球上の氷の89.66%は、南極大陸に有ります。北極海の氷や極周辺の
氷山の量は0.17%に過ぎません。南極の氷の厚さは2000mもあります。
北極海の氷が溶けてしまっても南極の氷が溶けてしまう事は有りません。
仮定ですが南極の氷が溶けると、海水面の上昇は約10mと予想されます。海に
浮ぶ氷は、アルキメデスの原理で、溶けても海水面が上昇することは有りません。
しかし、大陸の上にある氷が溶けると、海に流れ込み、その分、海水面の上昇が
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03月02日(木)
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