ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7393,閑話小題 〜身近に、きてしまったのか?
▼ 大都会で、独り部屋で、孤立を味わい、時には涙をした寒々した経験が
青春の一ときに必要である。また群衆の中で、フッと我に返り、つくづくと
孤独感に陥るとき、前からくる電車に身を投じたくなる誘惑にかられるという。
まだ経験も知識も乏しい時節の喪失感の中では… そこから一歩踏み出すのが
都会生活の第一歩。失業をして、連れ合いの愛想をつかれ、離婚をして欝病に
陥った直後の第一歩に私のところに訪ねてきた幼馴染がいた。50歳代半ば
だったが、風貌は白髪で、歯の大部分が抜けて、80歳以上にみえていた。
営業ネタは、自分の倒産、離婚、欝病の話題。 その直前にも、倒産、離婚
の同じ経験を持つ人がいた。 深い心の傷が、人知れず、周囲の人を傷つけて
しまうのが共通の現象。倒産は私も経験積み… その上、離婚でもすれば、鬱に
なるのだろうが… 中年期以降の離婚は、傷が深くなるのは、聞いてきた。特に
男は、非常に厳しい。信じられない言葉が、「離婚して気づいたのが前妻が自分
には格上の相手だった!離婚しなければよかった!」の言葉。 経験してこそ
気づくことが多い。 で、それを前提で、この悲哀漫談を味わうと面白さは
倍増するのだろうが…
・・・・・・
6268,閑話小題 〜「これ以上はいけない」と宣告する境界線 −4
2018年05月12日(土)
以前ほど、ユングの集合的意識(普遍的無意識)について語られなくなったが、
それでも心理学の主流を占めていることは違いない。ユングは何気なく描いた
自分の絵が曼荼羅に似ていたのに気づき調べてみると、世界中に似た模様がある
ことに気づき、それは神話にも共通点が多いと知る。それまでフロイトが見出し
た無意識のもっと奥底に、人類に蓄積された集合的無意識があるのではと考えた。
共通したイメージ、原型である。これも知らざる世界の門戸である。
以下では、刑事の能力の中に、「知らざる能力」の柵の向う側の世界を垣間見て
いる。
《『街場の読書論』ー歩哨的資質についてーより》
≪ 先日、こんな記事を読んだ。
大阪京都両府警の捜査官が広域事件について打ち合わせしたとき、京都府警の
刑事が「こういう事件もあるんです」と、ある空き巣事件の容疑者の写真を大阪
の刑事に示した。打ち合わせが終わって外へ出て10分後に大阪府警の刑事は
近くの競艇場外発売所近くでその容疑者を発見した。この捜査員は雑踏の中から
指名手配犯などをみつける「見当たり捜査」の専門家だったそうである。
「そういうものだ」と思う。
彼らは警察官の視野から逃れようとする人々が発する微細なオーラを感知する
能力を備えている。 「職務質問」というのは組織的にやるものではなく、
「挙動不審」な人間をピンポイントして行うものである。 「挙動不審」という
のは、チェックリストがあって、そのスコアが高い場合にそう判断するという
ものではない。 遠くにいる人間の、わずかな眼の動きや呼吸や心拍数の変化の
ようなものが「際だって感知される」場合にそう言われるのである。
そういう能力を持っている人が警察官になるべきであり、これまではなってきた。
警察という制度はそのような能力を勘定に入れて制度設計されている。
私たちは刑事ドラマを見ているときに、刑事たちが街中であまりにも容易に挙動
不審な容疑者と偶然遭遇するのを「ご都合主義」だと嗤うことがあるけれども、
警察の捜査というのは、もともと「そういうもの」なのである。
だが、挙動不審な人間を感知する能力や嘘をついている人間とほんとうのことを
言っている人間を直感的に見分ける能力などは、その有無や良否をエビデンスに
よって示すことができない。本来は捜査員の採用のときには、「そのような
エビデンスをもって示すことのできない能力」の有無を基準に採否を決すべき
なのである。でも、エビデンスをもっては示すことのできない能力の有無の判定
にはエビデンスがないので(当たり前だが)、現在の公務員採用規定ではこれを
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05月12日(水)
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