ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7098,読書日記 〜『ゴリラからの警告』 〜2
▼ 自伝的記憶は、その時どきで再編成される。あらゆる可能性に満ちた青春
時代は、老いるほど懐かしいものとなる。俗世の縛りから解放され、そこはか
となく楽しい気分でいられる時間がある老人は、楽しいことを思い出しやすい。
人間は楽しい気分の時は楽しいことを、悲しい気分の時は悲しいことを思い出す
傾向にあるためである。人生のピークは、青春の真っ只中にあるため、その辺
の記憶が鮮明に戻ってくる。 老年は、自分の人生という物語の記憶を校正
している。過去の日々を思い出し、「日々是好日」というより、過去の
「日々是口実」を都合良くすることになる。自伝的記憶の再構成である。
・・・・・・
6001,「自己実現」と「自我実現」
2017年08月20日(日)
* 「自己実現」と「自我実現」の違い
自己実現を果たすべく生きてきたが、「自我実現」でしかなかったのか?
そういえば私も、40代後半から、事業面だけでなく、私的ライフワークに、
シフトを大きく変えていた。
〜ネットに、理解し易い内容があった〜
≪・『「自己実現」は、スイスの心理学者であるユングが考えたもので、
彼は人生の前半は「自我実現」を目指し、後半に「自己実現」に取り組むのだ』
と言いました。
私がみなさんの相談にのっている感覚だと、30歳台〜40歳台頃に、この
「自我実現」から「自己実現」へのコーナーを曲がる人が多いなと感じます。
自我実現から、無意識と共に歩む「自己実現」に入ってきている人はたくさん
いるはずです。
☆<その人生の前半に目指す「自我実現」と、
人生の中盤から目指していく「自己実現」の違いは何でしょうか?>
=ユングいわく「自我実現」とは、「社会的に評価されるようなこと」
分かりやすく言うと、
【やると決めて、それができた!→みんながすごいと言ってくれたり、
自分も達成感がある→自分を褒められる、認められる】
そんな感じが、自我実現モード。
「意識的・理性的に予想していた(意図していた)成功や実現を得ていく」とか
「(目に見える形で)何かできたら、自分を認められる」というのは、自我実現
的といえます。
=それに対し「自己」とは、意識だけでなく、無意識も含んだものを意味します。
ですから、「自己実現」というのは、 潜在意識や無意識という訳のわから
ない要素が突入してきますので、思い通りにいかないことも増えます。
☆ <え?自己実現って、やりたいことを実現することではないの?>と思うかも
しれませんが(それが普通の反応かもしれません)
人生中盤以降で取り組む、ユングのいう「無意識と共に歩む自己実現」とは、
【どうなるかを決めて、その通りに実現させてナンボ】(自我ワールド)から
【どうなるかわからない世界も、自分の中に取り込んで統合していく】
(自己ワールド)という世界になってくるという意味があります。
・でも・・・いままで、どうするか決めて、結果を出したら自分を認めてきた、
コントロール好きの「自我」にとって、どうなるか分からず、訳も分からず、
成果が見えないというのは、コントロール不可能ですから、ストレスフルで、
怖いものです。そうなると、自我にとって、自己は脅威になり、必ず、自我は
抵抗します。
「わけのわからない事とか、どうなるかわからない世界を取り込むなんて、
振り回されるし嫌!」
「そんなの不安で耐えられない」
「成果が見えなかったら、どうやって自分を評価するの?」
「成果がなければ、誰も認めてくれないんじゃないの」
このような思考の自分は、ヤングな自我実現モード。 … ≫
―
▼ 何気なく使っている、「自我」「自己」も、無意識が含まれるかどうかで、
分かれてくるという。「自己ワールド」と、「自我ワールド」の境目を明確
にしておかないと、自己分裂に陥ることになる。そう、「他者の自我」に、
「自分の自己」が、押しつぶされる「群れの自己」いや「群れの中の自我」に
陥ることになる。それが「世間」という群れの正体、「劣化した自我ワールド」
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08月20日(木)
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