ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6962,ドキュメント 〜「モーガン・フリーマン 時空を超えて」
「バカな考え、休むに似たり」があるが… 「バカ考え」を考えている内に
己がバカに気づくだろうから、考えないより、まだマシ? いや、その分、
他を楽しめるはずだから、ボーッとした方が、周囲の迷惑にならない? 
 
 後記: これまた偶然だが、以下の内容が、丁度、脈絡として続く。
    ふと見ると、昨日、図書館で借りてきた本が
   『人生の9割は逃げていい。』井口晃著 があった。次回のテーマ?

――――
6232,閑話小題 〜逃げろ、生きろ
2018年04月06日(金)
              <「群れるな」寺山修二著>
   * 逃げろ、生きろー 『旅の詩集』より
 強烈なインパクトのある文章である。
誰の心の奥底には、生命が進化してきた過程に、あるいは、「若気の至り」
による原罪が隠されている。その「若気の至り」の儀礼通過をしてない人間を
私は信じないと下ネタ女流作家の言葉があって。 寺山は、アメリカで、これを
目にして、逃げた奴隷は、今でも逃げ続けているのだろう、そして「逃げろ、
生きろ」と思ったと… 
 
≪ アメリカへ行ったときの話をしよう。私はケンタッキーの旧家に民宿し、
 チャーチル・タウンで行われるケンタッキー・ダービーの開催日を待っていた。
夜中に停電があって、庭では犬が吠えていた。女主人はもう九十歳を過ぎていた
ので、私がかわって、地下室にある配電盤をたしかめにゆくことになり、燭台を
もって石の階段を下りていった。私はそこで、思いがけぬものを見出したのだった。
 「逃げたわが家の奴隷をさがしています 懸賞金つきです」
それは卒業証書か何かのように、額に入っていたが、中には一人の黒人の写真が
入っているのだった。写真の中で、黒人は笑っていた。私には、この埃をかむった
古い手配書がどんなドラマを秘めているのかよくわからなかった。
おそらく、事件の核心にふれるためには「アメリカの歴史」にまでかかわって
いかねばならないことだろう。
しかし、逃げていった一人の黒人は、(百年の時の経過を超えて)いまでも、
まだ、シカゴかマンハッタンのハーレムにかくれているのではないか、という
気がした。かくれている黒人は、ときどき、このケンタッキーの家のことを思い
出すこともあるだろう。夏に咲く花のことや、喘息病みの女主人のこと。
そして、一度逃げはじめたものにとっては「逃げる」ことが生きることになり、
どんな充たされた場所や条件を与えられたとしても、定住すること自体が桎梏
であるということに気づき、「永久逃亡」のほかに、生きるすべがないという
ことを悟るのである。≫


▼ 昔みた重い夢の話をしよう。私が、強姦をして山の中に埋めた殺人者本人に
 なって逃亡している夢である。前もっていうが、〈男の多くが、この類の夢を
みている〉ことを、あるフロイト系の本で知ったが、当時は全く知らなかった。
その夢が連続したドラマになって、毎晩のように続いていたことがあった。
そう、アメリカのTv連続ドラマ『逃亡者』があった。それもあって、この内容に
異様に反応したのだろう。私は引き際は心得ている。これが私の特徴でもある。
 7年前も! その30年数年前も然り。昔みた夢の殺人犯が、自分自身の心底に
ある原罪である。 良くいえば、自己配転、予定挫折。悪くいえば、「逃走」
になる決断。それに対峙する私に、「逃げろ、生きろ!」と、絶叫する誰か! 
「永久逃亡」しか、生きるすべがないのが人間。若い時、勤務先の老いた夜勤の
(太平洋戦争の生残りのパイロットだったという)オジサンに言われた一言。
 「黒い影が見受けられるが、何に追われているの?」。 今から思うと、
「自分の理想の影」。青雲の影である。今でも、逃げ回っているのだろう。
無知蒙昧のバカの影である。面白いのが、他者の陰影の重なり。殺人逃亡犯が、
逮捕をされ、監獄で大イビキを書き、寝入っている日々? 
 ここで、「捨てる」ー『書を捨てよ、町へ出よう』に対する某・書評が良い!
【 一つの時代に、詩人がいた。その詩人は、ライスカレーの幸福に安逸する

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04月06日(月)
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