ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6948,閑話小題 〜パンデミック、蒟蒻問答
【「あなたは死にますよ」この予言だけは絶対にはずれない。死ななかった
人間はひとりもいないからだ。 ただし生きているという前提がなければ、
死ぬことはできない。死は生存のあかしでもある。ならば生きるとはどういう
ことか。脚本塚として四十数年、人間のありようをこつこつ書いてきたが、
ドラマの基本形は突きつめると二種類しかない。
・ひとつは敵と闘って勝つか負けるか。
・もうひとつは困難を乗り越えて愛が実るかどつかだ。
闘争系ドラマは戦争もの、犯罪もの、出世物語、スポーツ根性ものといった
たぐいで、勝ち負けは生存本能につながる。愛情系ドラマは恋愛・子育てを中心
に、メロドラで、ホームドラマ、文化教育ものなど、種族保存不能と深ぐ関わる。
つまりドラマは、動物の二大本能である食欲と性欲を、あの手この手で表現した。
私たちが生きる意味のヒントはここにある。人類が他の動物より少し偉いのは、
集団社会を維持する手段として、食欲と性欲の暴走を制御するシステムを編み
出したからだ。 それが神である。 神が人類をつくったのではない。人類が
神をつくったのである。史上最大の発明である神は、集団のコントロールに
絶天な威力を発揮した。人々は神の下に行いを正し、倫理道徳を守り、欲望に
ブレーキをかけた。
ドラマ作者から見れば、人類の行動論理は「神と食欲と性欲の三極」に支配
されている。人間の実体は三角形といってもいい。人によっては平べったい
三角や、とんがった三角もある。ぐにゃぐにやした三角も、硬直した三角も
あるだろう。いずれにしても三角形の内角の和は、すべて百八十度である。
ところが厄介なことに、人類は複数の神様を創った。集団ごとに神が違えば、
信仰は対立し排他的になり衝突する。人類を救うはずの宗教が戦争を起こす。
文明が発達し、生活様式が変わると、集団杜会のシステムも修正せざる得なく
なり、三極のうち食欲ど性欲は変えようがないので、 神のかたちを合理化する
しかなかった。それが憲法や法律、イデオロギー、正義、秩序、ルールといった
〔神〕になった。新しい神は仕分けに不慣れで、いまだに掌握しかねている。
「死は生の終末」人はこんなシンプルなことさえ、きちんと認織していない。】
〜〜
神と性欲と食欲の三角形が人間の実体か〜 歳を重ねると、食欲と性欲が
減退し、神様がノサバッテきて、変に尖がった三角形になってなってくる?
それがイスラムの禁欲主義?性欲と食欲をコントロールするため神を創った?か〜
・・・・・・
6218,閑話小題 〜「ディドロの後悔」
2018年03月23日(金)
* 人生と消費
< ディドロはあるとき、緋色のガウンを贈り物としてもらっていたく喜んだ。
しかし、やがてガウンの見事さに較べて自分の書斎が貧相なのが気になり、
ガウンに合わせて家具も次々と買い替えてしまった。そして気づいてみると、
書斎は最新の家具に囲まれてかえって居心地悪くなってしまっていた…。
これはディドロの『私の古いガウンを手放したことについての後悔』という題
のエッセーだが、現代のある経済学者は、所有物の調和を求めて次々と物を
消費してしまうことを、この話にちなんで「ディドロの後悔」という。>
―
▼ これはマイナーの事例の話だが、プラスとして、知識と経験にもいえる。
この質量の総計が、その人の人生の幅だろうが。古いガウンを手放さずに、
使い続けるのも、最新の家具を揃えていく生き方も人生。
「フランス人は宝くじが当たっても、最高級の3つ星レストランには行かない。
行きつけの最高のワインを飲んで一番美味しい料理を食べる。それが一番、
心地いいから」と。
――
熊: 俺ならサシズメ「熊の後悔」になってしまうが… こんな後悔を、
一度でもいいから、してみたいよ。
寅: 御前のは「ヘドロの後悔」だね。貧乏だから、そんなことしか思えられ
ないんだよ。直に最新の家具に馴染んで、それが当然と思うんサ。
人間は環境の変化に適応するからね。
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03月23日(月)
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