ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383809hit]

■6450,閑話小題 〜ゴンドラの話
 が登場した。問題なのは、子どもが市場経済に巻きこまれ、子どもが大人と
ほとんど同じ消費生活をするようになって、子どももまた大人と同様の「世間」
に生きることになったことである。つまりそれまでは、子どもには子どもの
世界があり、それは大人の「世間」とは相対的に独自の世界であった。
しかし子どもが「小さな大人」になることによって、子どもの世界も大人の
世界と地続きになり、子どもも小さな「世間」として「プチ世間」に生きる
ことになった。要するに子どもも、「世間」に生きる大人と同じような困難な
問題に直面することになった。
 一九八○年代以降大きく変化したことといえば、子どもが「小さな大人」
になったことだが、八○年代後半以降の「いじめ」の発見は、おそらくその変化
を大人たちが敏感に感じ取った結果を反映したものといえる。大人たちは、
子どもの世界に何か大きな変化がおきていることに不安をもち、子どもを把握
できないというその不安が、子どもの世界をより強く監視管理する方向に
動かしたのだ。それまで、大人の世界とは相対的に独自のものであった子ども
の世界のいじめは、無視や、嘲笑や、からかいや、脅迫や、リンチなどといった
形で、個別的にとらえられるものであった。しかし八○年代後半以降、子どもの
世界は大人の世界と地続きとなり、子どもの「プチ世間」が登場した。
(略)・・・ この問題の解明への手がかりは、現在の少年たちの
「つながってなくちゃなんない症候群」にある。
ーある調査官はつぎのようにいう。
「今は中学生はもちろん小学校高学年ごろから群れていないと不安で、そこに
しか生きる世界がないんです。行動規範は仲のいい友だちグループの中だけで
決まって、そこから弾き出されたら生きていけない。それは、とくに女の子に
ひどい。三人グループでいたのが外れたら教室にも居場所がなくなってしまう。
そんなふうに、たがいが縛り縛られ合って、やれ携帯だメールだという
‘つながってなくちゃなんない症候群’がいよいよ強まっていますから、
自分の時間なんか持ちようがない。逆に言えば一人で行動できないように
なって、それがフツーの子として安心できる状態になっているのが現状」
(小林道雄「感受性の未熟さが非行を招く」『世界』二〇〇一年一月号)≫
▼ 大人になるまでの基礎知識や、精神的体力がない子供が、プチ世間の
 中で、子供たちは群れてないと、つながってないと、不安で息づまる
窒息感に悩むことになる。垣間見れる孫世代に背筋が寒くなることがある。
この「つなっがてなくちゃ症候群」が、世間の正体でもある。
島国で、水に恵まれた日本の閉鎖された環境を背景にした世間こそ、
全てと勘違いをするのは当然だが。これにネット上世間?で雁字搦めに
なっているのが、現在の女こどもの世界。これが21世紀の世界の一端
ということ! 使いこなせれば、思いのほか面白いのでは?
・・・・・・
6085,閑話小題  〜倒産無常
2017年11月10日(金)
   * 倒産無常
 倒産のニュースとなると他人事ではない。ここで何度も取上げてきたが、
そう甘くはない。幼児の頃から青年期に至るまで、両親から「倒産・夜逃げ話」
を聞かされていた。 更に実社会に出てからも、生々しい具体例を見聞きした。
それもあって、万一の備えは創業の事業設計に組み込んでいた。
・妻子を含めた親戚は一切、近づけない。
・家内と通帳を別にしておく。
・途中から、会社名義の合法的内部留保の積み立て。
<会社名義あてに社長への生命保険をかけ、解約すると8割がかえる>保険。 
 一度、経費で落ち帳簿上は消えるが、その積立は、そのまま実質残る。
今では禁止された。それに手をつけざるを得なくなったら整理と決めて、
レッドラインの直後に清算に入ったため、銀行以外の債権をほぼ完済できた。
債権者からの苦情もなく、抵当の自社物件も一年で売却出来た。文字とおり、
「不幸中の幸い」だった。 二つのホテル物件には、居酒屋のテナントが
入居していたが、物件の買い手がなければ、テナントは無条件で退店を強い

[5]続きを読む

11月10日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る