ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6291,閑話小題 〜頭にきた対処、どうしてる
宗教書や倫理の本を何気なく、茶の間において、自然に読ませてくれていたのが、
間接的教育だったのですね。
10年近くの重度のノイローゼの中で気づいたことは、「過酷の環境下での、
『無教養』が、取返しのつかない不幸の原因だった」ということですよね。
私自身も、「知識の絶対的不足」に気づいたのは、地元を離れた学生時代。
オープンハウス的な寮生活で、全国の多くの人と、私生活を共有したためです。
「面白い共同体の寮があって、実に社会勉強になる」と、何処かから聞きつけ、
放り込まれましたが、その実態について、殆ど話した事はなかったですが…
これが絵に書いたような雑多の家庭事情を持った玉石混合の25室の寮。その部屋
には、その友人も多く出入りをしており、良いにつけ悪いにつけ、赤裸々な様々
な品位を垣間見ることが出来ました。これが、面白い別次元の空間。都会の寮や、
アパートなら、こんなものでしょうが…
そういう貴女と33年間も同居することが出来、あまりに多くを学ぶことが
出来たことが、この地球ツアーで一番の成果だったようです。両親にならって
何が創業人生を目指してきたのが、この程度で、です。
『ご覧のとおり、そのまま結構!』とは、あなた方を省みると、決して
言えません。何はあれめぐり会えたことが、一番の感謝すべき幸運だったと、
黄昏の日々を過ごしています。≫
ー
▼ 書いて初めて気付くことが、あまりに多い。愛情は与えることであって、
受けているだけではダメということですね。
・・・・・・
5559,フーテンの寅の、本質と家族の幸せとは 〜@
2016年06月04日(土)
最近になって、『男はつらいよ』のシリーズの再放送を見なくなったが、
以前は、再放送の度、何度も観ていた。もちろん48作の全部を観ている。
TVの再放送を含め平均3回を観たとして、150回は観たことになる。
特に浅丘ルリ子の、リリー役ものは、5〜6回以上は観ていた。この映画が
始まった1969年は、新社会人として、四日市、神戸、桑名と、転勤生活の中で、
家族の温みを寅さんの実家の団子屋の中に温みに求めていたようだ。
精神分析医と、『男はつらいよ』の山田洋次監督の対談が、なかなか面白い。
* 寅は「基底欠損」 <山田洋次:名越康文 対談>より
≪ 山田:寅は「人間というのはこんなにみっともないよね」という恥部も
見せてくれる。自分が食る分のメロンがないというだけで、「どうせ俺はね、
この家では勘定に入れてもらえない人間だからな」と言って大ゲンカしたり。
名越:有名なメロン騒動ですね(第15作『寅次郎相合い傘』)。『男はつらいよ』
を全作観て、僕は寅さんの中にとめどないブラツクホールのようなものを
感じました。寅さんを心理分析すると、99%は温かいものでできているけれど、
残りの1%に、ダークマダーのようなものがギューッと凝縮されている。
それは下手したら温かい99%を無にしてしまうようなすごい闇です。
「俺の気持ちをわかってくれ!」という精神的な甘えも強烈で、カッとして暴れる
こともしょっちゅう。じゃあなぜ寅さんにこのような攻撃的なエネルギーが
生まれるのかと考えた時、「基底欠損」という精神分析用語がハッと頭に浮か
びました。幼い頃、親に甘えても受け入れてもらえなかった。おっぽいが十分
に吸えなかったとか、抱っこしてもらえなかったとか、満たされるべき欲求が
満たされなかった。そういう根本的な愛情や安心感の欠如が、大人になって
から甘えたり、無理を言うことにつながってしまう。寅さんもそうすることで、
親に拒絶された「欠損」を埋めようとしているんじゃないかと解釈したんです。
山田:とても面白いですね。「基底欠損」という言葉を初めて聞いたし、そういう
心理学的なことは何も知りませんでした。だけど、寅みたいな人間はどこか心
の中に空洞があるんだろう、そういう人間って、赤ん坊の時がひどく不幸
だったと考えて、寅が産みの母に捨てられたという設定にした。≫
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06月04日(月)
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