ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2770, 半歩遅れの読書術 −3
14回目の後の休憩時間に起こった劇的なひらめきを、そして15回目に実現した彼女の論理階型の新生を。
べトソンは
・初めのイルカの段階つまり単純な条件反射的行動を「学習T」となずける。
・それに対して、様々に起こる出来事、つぎつぎと置かれる事態の間に コンテクト(文脈・脈絡)を見出して、
それに従って行動する(適宜修正しながら) 段階を「学習U」と名づける。
人間の場合は、幼児教育を終えると原則的に「学習U」の段階に到着する。
教育とか、しつけはすべてこの「学習U」の強化でしかない。
家庭の躾、学校教育、社員教育、勤務時間が終了した後の先輩達の新人のしつけなど。
さらにベイトソンの学習理論の独自さは、バートランド・ラッセルの「論理階型」の考え方を導入して、
「学習T」のメタレベルとしての「学習U」の上に、そのまたメタレベルとしての「学習V」、
さらにそのメタレベルとして「学習W」まで想定したことだ。
ただし「学習W」は、論理的には要請できても、現在の進化レベルでは
「地球上に生きる生物がこのレベルの変化に生きつくことはないと思われる」としている。
−ー
著者は、この後の文章で、自分人生を振り返ってみて、学習UとVの間のレベルの狭間に宙ぶらりんに
なっているだけの自分を振り返るのだ。
ーさらに男(日野)の文章がつづく。
いま男が透視できないもの。 男は一応社会生活を続けてきたのだから、
学習Uのレベルのもろもろのルールを身につけているといっていいわけで、
従っていま男を苦しめているのは。学習Vのレベルの見えないコンテクト(脈絡)に他ならない。
ベイトソンがよく使う比喩だと、地面(学習Tレベル)に対する地図(学習U)、
そのまた上だと、「地図の地図」ということになる。もはや、それは地図とはいえない何かだろう。
ーこれからは私の評論になる。
「はたして自分は『学習V』にレベルアップできたのだろうか?」という自問自答が誰の中にもあるだろう。
イルカが到達した一段上のレベルへの飛躍はあったのだろうか?
ベイトソンは、イルカを人間の潜在能力の例えにして解りやすく学習Vへの飛躍と、学習Wの可能性を説いている。
イルカが、それまでの指示通りの行為に何ら餌をもらえなくなって、大混乱をしたとき、新しい脈絡を見出した。
これは、ギリギリになって出てくる飛躍ー知恵である。 男(日野)は、はたして自分は飛躍をしていたのだろうかと、
自分の奥深くに問いただしている。 見方によっては、ベイトソンの問いかけも不自然といえる。
「イルカに対して、見世物としての飛躍を要求したに過ぎない」イルカの調教は全く不自然な行為でしかないという見方である。
『何が、イルカが跳んだ』か、である。 解りやすい事例として果たして人間の能力の例えになるだろうか?、と。
でも、イルカが混乱の中から飛躍した答えを見出したのだ。自分の中のイルカを想定して学習する(自己啓発)のも面白い。
自分は跳んだことがあるのだろうか?誰も突きつけられる人生の大問題である。そしてまた跳ぶ必要は果たしてあるのだろうか?
・・・・・・・・
2004年11月04日(木)
1311, まさか、地元で大地震!ー8
昨日の朝、何時もの散歩道を歩いていたところ、一軒の家が全壊していた。
母屋の隣にある小さな二階建ての元住宅で、今は駐車場兼倉庫に使っていたようだ。
倒壊で車が押しつぶされていた。「サロンのコーナー」に写真を貼り付けてあるが、
小千谷など震源地に近い古い住宅は、同じように多く倒れているのだろう。
我家の自宅裏の空いていた貸家に、家が半壊した一家が昨日より引越のため荷物を運び始めた。
数日前に不動産屋からの紹介で、台風による洪水と中越地震のダブル被災の
長岡近郊の浦瀬の一家が入居することになった。殆ど生活用の家具は使えなくなったという。
台風でやっと立ち直りかけた後なので、かなり深刻のようで、もう避難所生活も限界だという。
しかし、JAへ夫婦共々勤めている内福の一家のようだが。
全壊は300万、半壊は100万円の支援金がでるというが、やはり厳しいだろう。
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11月04日(火)
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