ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1547, エホバの証人ー2
 私はどちらかというと山田洋次の映画のストーリーが好きだ。
やはり、私も映画をみ終わって涙があふれていた。
何ともいえない藤沢と山田洋次の合作がよい。
とくに上意討ちにあう男の生き様に、何ともいえない日本人の悲しさ、美しさが出ていた。

ーーある書評ーーのコピーです。

山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」「学校」は、邦画の中では私のベスト5に入る
くらい大好きな作品です。見る度に涙が溢れて仕方がない傑作ですね。
そんな山田監督が初めての時代劇を作ると聞いた時、普通のチャンバラ映画にはならないなと
密かに思っていました。
黒澤時代劇を敬愛する監督のこと、それまでにはない時代劇を目指すのは当然と言えば当然です。
そこで描かれる世界は、とてもリアリスティックで現代的。
まるで平サラリーマンの生活を見ているかのような感覚です。家族を養う為に仕事に出かけ、
家に帰れば内職する毎日。定時になると、すぐに帰ってしまう付き合いの悪い人って確かに
現代でもいますよね。
そんな人を陰でからかう人がいますが、もしかしたら清兵衛のように家族の為に帰っている
のかもしれない。
家族のあるべき姿、現代人のあるべき姿が、清兵衛という平侍の生活を通して語ること、
それこそ山田洋次監督が描きたかったことのように思います。
映画の後半、清兵衛はある暗殺を命じられます。もちろん断ることはできない。
現代社会で言えば、上司に逆らえない平サラリーマンの姿そのもの。
果し合いの日、周囲は何事もなくいつもの朝を迎えるが、清兵衛にとっては心中穏やかではない。
養わねばならない家族を残し、死ぬかもしれない果し合いに挑む清兵衛の心だけは、激しく
揺れ動いていたに違いない。
朋江に身なりを整えてもらうここでのシーンは、印象的で素敵な名場面です。
果し合い。男なら誰でも一度は迎える真剣勝負。
文字通り、清兵衛は小太刀を握り締めて、死闘に赴いていく。
送り出すのは、妻か恋人か。このようなシチュエーションは、常にどの時代でもあったはずです。
山田監督は、この朝を迎えるまでの清兵衛の生活を、じっくりと描き出している。
それだけに、この時の清兵衛の胸中を思うと、胸が苦しくて仕方がない。
そして、見せ場となるクライマックスの死闘。この余吾善右衛門との一連のシーンは、
従来の時代劇にはない生々しさがあって壮絶です。山田監督の描きたかった思想は、
ここでの清兵衛と余吾善右衛門の会話に最も現れているような気がしました。
やがて迎える爽やかなエンディング。井上陽水の主題歌「決められたリズム」が効果的に
使われていて、素晴らしい余韻を残す作品になっていました。
必見です。

複雑な清兵衛の役どころを繊細に演じる真田広之が素晴らしい。
私の好きなこの役者さんは、どんな役でもこなしてしまう人。
つい最近の「助太刀屋助六」でも好演していましたし、
演技派として最も才能のある一人だと思います。
そして、ラスト数十分ながら最も印象を残す田中泯さん。
これが銀幕デビューだとは思えない気迫のある演技で、真田と対等に渡り合っていました。
最後の殺陣シーンは、本気で望んだそうです。それだけにリアルで怖ろしかった。
最も重要なこのシーンが成功したのも、彼の存在によるところが大きいと言えるかもね。
もちろん、朋江役の宮沢りえも言うことなしです。
「遊園驚夢 華の愛」を観た時にも感じましたが、本物の女優として着実に成長している人
だと思います。頑張って欲しいですね。

http://www.shochiku.co.jp/seibei/

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 2002年06月28日(金)
451,星野富弘ー詩画展

先日、新潟近郊の豊栄の公会堂で彼の詩画展に行ってきた。
数百人が来ていて,何ともいえない熱気に包まれていた。

ー彼の概略は
・私と同じ年の1946年生まれ。
 24歳のとき教師をしていたクラブ活動で、首の骨を骨折して手足の自由を失う。
・入院の2年目より口に筆をくわえて文や絵を書き始める。
・9年後の退院の年に前橋で絵画展を開く。

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06月28日(火)
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