ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1431, 「堤義明の逮捕」のショック
暮らせていますように。待てよ、そうするとまたホームレスへと…。

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  阪本 直子
  評価:A
  ホームレス作家は、ホームレスではない。金と住む所のない作家、なのだ。
金も住む所もない人間は、普通の人の群れの中には入れない。他人が見てそうと気づかなくても、
彼自身が常に強くそのことを意識し続けざるを得ないのだ。
しかし彼は、ホームレスの群れの中にも入れない。だからホームレス作家は全く一人で、
真冬に夜通し歩き続ける。歩いていなければ、凍死するしかないから。
この本に書かれているのは今年2001年の、本当につい最近の出来事だ。ハードカバーの本だけれど、
雑誌に載る告白手記に近いような生々しさがある。告白手記というものの大概は、
文章を書くことを生業としていない人が書くものなので、殆どの場合、内容はともかくも文章
それ自体は大したことがない。ところが本書の場合はプロの物書きの手記な訳で、
その臨場感はただごとではない。真冬の都会の底冷えが背中に這い上がってくる。

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「ホームレス失格」書評と概要

−あの「ホームレス作家」の第二弾です。以前、本サイトでもご紹介しましたよね。
 普通に考えると、「そうか、あの企画、当たったもんな。ここは柳のしたにドジョウが
 7匹いる出版界だから、この路線でまた売るんだな」と考えてしまいますが、そうじゃないんです。
 この人、ホントは「連帯保証人」という作品を書いてたんです。
 ところが、これが終盤まで書いてどうも筆が進まない。編集者からは、
 「ホームレス作家という作品はたまたま書けただけで、もう、あなた、書けないんじゃないですか?」
 と言われる始末。でも、そうじゃなかったんです。
 「じりじりするようなリアリティ」が感じられなかったんですね。だから、どうしても乗れない。
 そんな自分を感じていたわけですね。

 では、じりじりするようなリアリティというのはどんなことか?
 それを述べる前に、この人が「ホームレス作家」という作品を出す前、
 出した後の状況変化について話しておきましょう。
 まず、出す前。文字通り、ホームレスでした。夜中の一時半から五時まで、吉祥寺界隈を
 歩き回っていたといいます。そして、始発と同時にホームに入る。 
 そうすれば、暖が取れますからね。食べるものもない。借金や食べ物を頼むと、説教だけされる。
 そんな毎日だったそうです。
 奥さんは子供を連れて出奔してしまいます。「貧乏はもう嫌だ」というわけです。
 小さい子供とお腹に第二子を孕んだ奥さんが頼るのは生活保護しかありません。
 それで、新宿、品川と流れていくんです。

 さて、出版後です。この企画は当たりました。
 出版と同時にテレビで再現ドキュメントなどが放送されるなど、社会的な注目も浴びました。
 しかも初版4万部ですよ。こんな数字は堺屋太一さんでもありませんよ。印税が600万円。 
 このお金があれば、ホームレスから足が洗えます。 
 実際、この人も版元の社長の紹介で家賃5万円のアパートを借りられたんです。
 一年分前払いです。まだまだ残る・・・と思うでしょ?
 ところが、数カ月すると、せっかく買ったテレビやプリンタを売りに行く始末。
 どうしてか?
 
 前に住んで自治体から請求が山のように来たんですね。市民税、健康保険、その他、
 そに個人から借りた返済もある。テレビを見たサラ金から、再び、請求が来る。
 あれこれ払ってると、もう手持ちが数十万円しかない。それだけではありません。
 もっともかかった費用。それは3人の弁護士に払った費用なんです。

 どうして、弁護士など雇ったのか。
 それは品川区の社会福祉部の横暴に対して、個人ではどうすることもできず、
 区議会議員や弁護士で対抗せざるをえなくなったからです。
 しかし、行政というのは勝手なもんですね。担当者は自己保身ばかりが先に立ち、
 てんで市民のことなど考えない。

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03月04日(金)
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