ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■699,「ホームレス作家」−2 読書日記
 あれこれ払ってると、もう手持ちが数十万円しかない。それだけではありません。
 もっともかかった費用。それは3人の弁護士に払った費用なんです。

 どうして、弁護士など雇ったのか。
 それは品川区の社会福祉部の横暴に対して、個人ではどうすることもできず、
 区議会議員や弁護士で対抗せざるをえなくなったからです。
 しかし、行政というのは勝手なもんですね。担当者は自己保身ばかりが先に立ち、
 てんで市民のことなど考えない。
 市民を騙し、区議会議員まで騙し、それで顔色一つ変えない。
 個性というか、人間性もない、機械のような、仮面をかぶった人たちなんですね。
 おかげで、これだけの印税収入が入ったのに、親子で暮らせないんですよ。
 会わせてもくれない。考えられます?
 それが法律上のことではなく、一担当者、一組織の見解として、邪魔するんですね。
 その理由は?
 どうも、法律違反をして、問題視されることを恐れて、隠しに隠す。
 そう、外務省や警察と同じです。公務員というのは、どうしようもない人種のようですな。
 ホームレスから脱出できた幸福感というか、安心感。
 そして、奥さんと子供たちと暮らせないという空虚。この二つの間を、著者は何度も
 行ったり来たり。「たしかに、この日、私は定住の場を回復して、ハウスレスではなくなった。
 しかし、ホームという言葉が家族の存在を前提とするのだとしたら、
 私はまだホームレスの状態を脱したわけではになかった。そして、これから先も長く、
 この状況を続けなければならないことを、このときの私は知りもしなかったのだ」

 このじりじりするようなリアリティを先に書きたい、そんな魂の叫びが随所に感じられる一冊。

03月04日(火)
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