ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■7075,チョッと小噺… Uber Eats −2
   * 空を飛びまわるニワトリ
 以前だが、TVニュースのレポートで、神社で野生化したニワトリが、
樹木の枝を飛びまわっている姿の記憶がフラッシュしてきた。このニワトリ、
野犬に追われ、やむなく飛んでいるうちに、飛べるようになったようだが、
これは、人間の能力と同じ現象ではないか。野犬から身を守る生死の境で、
普段、使わない本来もっている羽の機能を使ったためである。生命が生まれて
20億年、現在の人類の祖先から20万年、経過している。脳の中には、
生命として、動物として、人間として、あらゆる生死をかけた経験の蓄積があり、
それを使い生き残ってきた。その記憶が脳と身体に刻印されているのが、
究極の危機から目覚めてくる。その一つに火事場の馬鹿力が。
   
   * つれづれに
 ☆ この30年らい、我家のペットはインコ。いまので9代になるが、
 名前は「ピー子」。7代まではボタンインコだったが、8代目がメキシコ・
コガネインコ、そして4年前から、世界で最も小さいルリハ・インコである。 
性格が大人しく、絵から抜出したように可愛いが、年を重ねる度に、野生が
顔を出し、攻撃的になる。外出先から帰ると、駐車場から察知し鳴きさけぶ。
 ☆ 先週の金曜日に観たシネマ『アメリカン:スナイパー』を観た。
 中東で160人を射殺したスナイパーが、退役後、心的外傷を負った男に射殺
される。その心的外傷の男が何ゆえ射殺したのか考えてみたが、私の結果は、
「自分が殺害したアラブ人への償いを、その英雄を射殺することで果たした?」
と考え至ったが、どうだろう。 キリスト教原理と、イスラム原理主義
との戦いが、21世紀の大きなウネリになる。 もう、おちおちアフリカ、
中東に旅行に行けなくなってしまった?
――
  ・・・・・・・
3472, 人生、よもやま話
2010年09月27日(月)
 子供の頃の想い出は魂の故郷というが、最近いやにフラッシュのように断片が
頭によぎる。歳のせいだろう。現在、思い出してみても小説になるような世界だった。
長岡の駅前は戦災にあって焼け野原から復興の過程にあった。
終戦直後に産まれ、街の真っ只中の店が幼児期の世界であった。両親、兄姉、
店の従業員、出入りの業者、御客が慌しく犇いていた。そして、多くのドラマを
子供なりに見ていた。華やかな集団生活で、誰もが笑顔で頭を撫ぜてくれていた。 
一歳前から記憶が始っている。人は一般には3歳ごろから始まるとは青年期に
なって初めて知った。
這い這いしていたことも、初めて歩いたことも、そして、鉄筋コンクリートの
ビルが立ち上がっていく過程も鮮明に残っている。 夢のような日々であった。
ラジオから美空ひばりや、笠置しず子の歌声が聞こえていた。 幼稚園に入り、
初めての友達ができた。そして家庭内のゴタゴタが色いろあった。忠実に当時の
ことを書き出せば、面白い小説が数冊は書ける。何時の世も、人間の赤裸々な
人生が展開されている。 まだ憶えているが、店に尾長猿を肩に乗せた男が店に
入ってきた。そして、この猿を買ってくれないかという。傍にいて、初めて見る
猿に驚き見入っているうちに、その猿が愛おしくなり、買って欲しいと
父に頼むと、アッサリと買ってくれた。そして、店頭のペットとして、直ぐに
人だかりになった。 昼は店のペット、夜は三階の家庭のペットとして皆に可愛
がられる存在になっていた。 その頃、家には白黒のコロという愛嬌があるが、
少し抜けている犬がいた。今までは、その犬が人気者だった。 しかし猿に人気が
移ると、犬が猿に嫉妬をして大喧嘩をする。それが子供心に面白い。
そうこうしていると、今度は猿の攻撃相手が家庭内では兄と私になる。足や尻を
思い切って噛むのである。そして歯形がつく程度から、出血をするまでになった時、
父は直ぐにハク製屋に売ってしまった。 残酷なものである。
 そのうち次は自分がペット屋で同じ種類の猿を見つけきて、父に買って欲しい
というと、また、アッサリと買ってくれた。二代目のタロウである。これも、

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07月28日(火)
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