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堀井On-Line
by horii86
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■6378,閑話小題 〜同月、同日分を先に読んでみて
少なくとも筆者の生きる「世界」において、その瞬間、それ以外の表現は
あり得なかったのだろう。切り詰められた音の数。他の人が弾いたら、
ミスタッチだと思われかねないフレーズ。彼の憧れたジャズピアニストを
思い出す、なんていったら笑われるだろうか。
・・ 病気は誰にでも訪れうることだ。「病気」とはなんなのか、「家族」
とは「友人」とは、そして「生きること」とは何か。誰しも考えたことのある
テーマについて、文章を書いているその瞬間の筆者にとっての虚飾のない、
研ぎ澄まされた言葉が胸に迫ってくる。深刻なテーマに思われながら、
どこかにおかしみを含んでいるのは筆者のコラムニスト魂だろうか。
くも膜下出血、高次脳機能障害の患者・家族の方はもちろん、今立ち
止まって「これから」について考えたい方には、ぜひお勧めしたい一冊です。≫
▼ こうなるか、癌で壮絶死をむかえるか、今の私に出来ることは、日々を
味わうしかない。どのみち、少し早いか遅いだけ。それでも奥さんが優しい
人のようだが・・ 本人は、このスーパー闘病記を、自分の愛読者に読んで
もらうことが、慰めのようだ。私のエッセイ『事業人生を決心して・・』
の続編として「その後、脳溢血で倒れてと、この事態になった」と
吾が身に例えて読むと、他人事でない内容である。
・・・・・・
5646,不幸な国の幸福論 〜B
2016年08月30日(火)
<不幸な国の幸福論 2009/12/16 加賀乙彦 (著)>
* 考えないと、正しく悩めない
ここまで生きてきて、思うことは、多くの「人は、考えない」ということ。
だから、正しく悩めない。5年半前に、会社の清算に至ったが、その創業設計に、
破綻前提に「万一に備え」を組みこんでいた。幼児期に、太平洋戦争の戦災に
焼けだされた両親の血の滲む苦労の後姿を見て育ったこともある。 夜半、
隣で、母が父に、『死にたい、何もかもが嫌になった』と話しているのが聞こ
えていた。 両親にとって、長年かけて築いた財産の大部分を長岡空襲で焼け
出された前後に、様々な問題が家庭内に起こっていた。両親は、子供8人を
含めた10人家族分を稼が必要があったため、普通の働きでは、生活出来ない。
(当時は、多くの家庭が大家族だったから、別に珍しいことではない)。
この幼児体験があったため、準備を含めた45年の事業人生、大変だったとか、
会社整理に対し、何ら後悔がなかった。決心をした時点から、万一の覚悟も
立てていた。 何事も、『事前の一策は、事後の百策に勝る』。そのためには、
考えて考えて考えなければならない。博打は、恐怖を見据え、乗越える中で
勝機がやってくる。そのため、考えてない人は、直ぐに感知できていた。
日本人は、島国で海に守られている閉鎖社会。考えないで済まされることも、
ある。 〜ネットによる書評から〜
≪ 日本人特有の性質は、自分で考えることをせずに評価の基準を他者に求め
それに合わせようとする。狭い人間関係の中で簡単に人間にレッテルを貼り、
本来なら複雑な要素から出来ている人間を単純に理解してしまう。それが故に
別の環境であれば何でもないことでも必要以上の敗北感やつまづきを覚える。
だが、気の持ちようでいつでも人間は幸福を手にすることが出来る。
本来幸せに形なんかない。むしろ理想の幸せの形を決めてしまった時から、
自分はアレが足りない、コレが出来ないとあら探しをしてしまい不幸が始まる。
人生万事塞翁が馬である。変えることが出来ないものを受け入れる冷静さ、
変えることが出来ることを変える勇気、そしてその2つを見極める知恵。
正しい諦めから生まれるしなやかさを手に入れれば、幸福はもうそこにある。≫
▼ この城下町では、「同化圧力」が異常に強い。だから、地元の長岡高校の
校訓、「和して同ぜず」の和同の精神があるが、実際は、同化しないと、
「どうかなる」のが実情。地元の41年前になるが、Uターンをしてきて、
直ぐに直感したのが、この「同化圧力」の毒素で、脳がやられる恐れである。
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08月30日(木)
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