ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2711, 臨死体験を経験できるヘルメット
つまり、死者となる自分を自分で弔い、世俗の生活に別れを告げるのである。

出家を志した今、スワループさんの生活の場は限られたものになった。
ガンジス河のほとりにある僧院に住み、毎朝五時には屋上で、対岸から昇る太陽に祈りをささげ、瞑想を行っていた。
ガンジス河が見下ろせる二階のバルコニーからは、金網越しに右手には火葬場の茶毘の風景、左手には密集した
べナレスの街並みを望むことができる。ここはスワループさんがもっとも好きな場所であるという。

「この景色は美しいだけでなく、輝いています。 果てしなく続く空が眼前にひろがっています。
そしてここからは、生きることと死ぬこと、その両方を目にすることができます。見てください。
こちらの街では、まさに今、幾つかの建物が建てられようとしています。新しい人生の物語が語られようとしているのです。
一方、こちらではまさに今、誰かが茶毘に付されようとしています。一つの人生の物語が終わりを告げようとしているのです。
この街は人間が必ず死ぬということを教えてくれます。欲望を追い求めてばかり生きると、死ぬ存在であることを忘れてしまいます。
私たちのことを世捨て人と言う人もいますが、私は欲望を捨てることで、生と死、その中間の道を進みたいと考えているのです」

ベナレスは不思議な街である。ここでは火葬場がもっとも聖なる場所の一つとされ、
欲望を追い求めるのではなく、欲望を捨て去るという幸せのかたちが、多くの人によって模索されている。
私たちの世界では火葬場は忌むべきものと敬遠され、欲望を追い求める幸せのかたちが模索されているのではないだろうか。
ーーー
解)
死ぬための街は、インドにも他にも幾つかあるようだが、それにしてもヒンズー教以外の人から見たら異様である。
火葬場近くの川の中で、死者が身につけていた金銀などを流された骨の中から拾う人がいるのである。
背筋が凍る思いであった。

・・・・・・・
2006年09月06日(水)
1982, ある首斬り役人の日記 −3
           Good☆':.*^ヾ('c_'ヽ,,)*.:'☆Morning    
                     −読書日記                    
215、1602年9月14日
  ゲオルク・ブラウン、マンスフェルト出身。  彼は蜂蜜・胡椒入りケーキ職人で、流れ者の剣客であった。
  旅の道連れだった青年から13ターラを盗み、その代わりに石を入れておいた。
  その後、コペンハーゲンでも同じ青年からまたしても8グルデンを盗んだ。その他にもある車夫から車を盗んだ。
  同人を当地にて処刑した。その後たっぷり7,8分、彼の首は石の上であちこちを向き、
  さながら、四方を見回すように動いた。  また、何かをいいたいように、舌を動かし、口をあいた。
  私は、今までこのようなことを一度も見たことがなかった。
 感想) このような文章を見ていると、時代を超えた何が伝わってくる。

    229、1604年10月13日
      コンラート・ツヴィッケルベルガー、市民で、コンパス器械作り職人。
      彼は大工の妻バラバラと淫らな行為に耽った。彼は以前ある女性にも夫にそうさせたのだが、
      この大工の女房にも 蚊の粉を調理して夫に食わせるよう、三度そそのかした。
      夫は6度吐いたが、どこも身体を害することはなかった。
      ツヴィッケルベルガーは、年老いた魔女に二グルデンの金をやり、
      大工の亭主が刺し殺されたり、河で溺れ死ぬように呪文を唱えさせた。
      同じく彼は24年前に、大工の母親とも関係を持ち、淫らな行為に耽った。
      またパン屋の三姉妹とも淫らな行為に耽ったことがある。その他の人妻とも。
      その件で彼はお慈悲をもって打ち首に処した上で、火あぶりにした。
     感想)どの時代も、人間の性欲からくる人間ドラマがある。
      性欲だけは、コントロールが難しいから、ドラマと悲劇が起こるのだろう。
 (以下、字数の関係でカット08年9月6日)


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09月06日(土)
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