ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■2275, 希望格差
 ただ、短文に、簡単な言葉にはなるだろうな〜・・
「うやむや日記」の =第一章 スペインの黒い雨=
  から、スペインの世界の引き込まれてしまう!

   まずは、ご覧あれ!これで何も感じなかったら、
   脳が少し鈍感になっている、と思ってもよい?

 ーー 
私は画家である。従って、ものの美醜や、もののうまいまずいなどに通じており、
さぞ大酒飲みで貧乏であろう、と人は皆思うらしいが、そうではない。
 ARTというものは、ものの美醜の彼方にあり、ましてやもののうまいまずいなどは
とっくの昔に解脱しており、酒はオホホと笑ってたしなむ程度、
マットレスのクッションは札束、というのが私の実情である。
が、そんなことを吹聴していたのでは、六日間着たままのシャツが「着こなし」
に見えなくなってしまうし、高級料亭にお招ばれされるべきところを
「実はおいしいギョーザ屋があるんですよ」となってしまうし、貧乏な友達には
たかられてしまうであろう。
 
     それでも、長いスペイン暮しで、いやおうなくワインやシェリー酒は
     飲みつづけているから、金曜日だけが安ワインの日、という普通の
     ジャパニーズよりはワインの味は分かるかもしれない。
     だから、たまに日本でのお招ばれでフランス料理なんぞをゴチになったりすると、
     先方がせっかく張り込んでシャブリだのボルドーだのと開けてくれても、
     こっちは値段を知らぬものだから、
     平気で正直に首を傾げて「うーむ」などと言ってしまう。
     あとできくところによると、そういうものはまあレストランにもよるが
     一万円以上するらしい。そんな高価なものを口に含んで「うーむ」と唸る当方が、
     さぞかしワイン通にみえるのは、東京の金曜日の安ワインファンにはやむをえまい。
     でもまずいんだから仕方ないよ。
 
 そもそもフランスのワインなんぞというものが、どういうクワセモノであるかは、先頃
一九九五年のシラク大統領の南太平洋における核実験再開をみても察しがつこうではないか。
いや何も私は、このごろになってそんなことを言っているのじゃない。
シラクがパリ市長だったころから、右翼的で尊大で野心的で人種差別主義者的なこの男の顔が
私は大嫌いだった。この手のツラは、スペインにもちらほら、いやこのごろはぞろぞろいる。
特に一九九二年のバルセロナ・オリンピック以後。
 スペインは今(一九九五年)、銀行家や警視総監や政府首脳を含む一大汚職にまみれており、
そやつら、亡国的売国的利己的な連中の顔が、スペインの湿った裏庭パリにもいた。
それがシラクである。
 
    誰だい、芸術の国フランス、なんて言い出したのは。
    フランスというのは、まず第一に謀略と偽善の国、ですぜ。
    そんなこと、イギリス人もドイツ人もスペイン人もイタリア人も、
    そしてフランス人自身だって、よーく知ってる。
    知らないのは、お人好しの日本人だけだ。
    お忘れかもしれないが、日本は、シラクの南太平洋の核実験再開に
    抗議する国会決議の文中に「許されざる」という文句を入れるとか入れないとか、
    結局入れないことにして、つまり穏便にことを済ませたつもり。
    これじゃ絶対にフランスになめられるってことが、少なくともテレビに出て来た
    国会議員らの一人も懸念していないところをみると、わかっていないらしい。
    そう、フランス人って、キスもうまいけど、人をなめるのもうまいんだよ。
      ・・・略 

     でも、本当においしい肉を食うとき、あるいはラ・マンチャのチーズだけを
    肴に夜更けに一人飲むとき、心から欲しいのは、スペインの赤ワインだ。
    銘柄? そんなもん何百もあるけど、どれだっておいしいよ。
    フランス物はもともとまずいからいろいろ言うのよ。
    町の酒屋にずらり並んだビンの中から、まあ五百円以上のものだったら、

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06月26日(火)
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