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堀井On-Line
by horii86
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■1777, わたしの「夢ノート」 −2
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2005年02月13日(日)
1412, 失敗学の法則ー読書日記
失敗学とは、事故や不祥事の原因を探る学問で、
狙いは「再発防止」にある。
それだけでなく、それが逆に新しい発見を生むこともある。
畑村氏が、この「決定版 失敗学の法則」の中で
「『うまくいく方法』だけを学んだ学生たちは、既存の技術のまねや、
過去に起きた問題への対応は上手にできても、設計の分野でもっとも大切な
『新たなものを創造する』という能力がなかなか身につかなかた。
(中略)行き着いたのが『うまく行かなかったやり方』、つまり『失敗』に
学ぶことが、ものごとの真の理解につながる」
「生産活動には、事故や失敗は付き物である。
これら、事故や失敗は小さなものから、経済的損失につながるもの、
負傷を伴う大きなもの、さらに多数の死傷者を出す大規模なものまである。
特定非営利活動法人「失敗学」は、こういった事故や失敗発生の原因を解明する。
さらに、経済的打撃を起こしたり、人命に関わったりするような事故・失敗を
未然に防ぐ方策を提供する学問である」
と述べている。
また、
「失敗とは、こうなるだろうと思って行動したが、
はじめに定めた目的を達成できないこと」
と定義している。
そう考えると、誰も人生が大失敗になる?
失敗原因を「要因」と「からくり」に分けて考え、要因を失敗へと導く
「からくり」を探ることで、本当の原因を究明している。
まだ記憶に新しいが、鳥インフルエンザの浅田農産(兵庫県姫路市)が、
隠蔽をして損害を最小限にしようとした為に大失敗をしてしまった。
それと、三菱自動車である。
浅田農産の場合は要因は鳥インフルエンザの発生直後の判断にあった。
近くの船井農場(京都府丹波町)は感染そのものを防げなかったが、
対処が適切であった。
しかし、浅田農産の場合、会長の一瞬の判断ミスである。
鶏が大量死しているにもかかわらず一週間通報せず鶏も出荷していたことに
全ての失敗の要因になった。
浅田秀明社長は
「インフルエンザであってほしくないと、希望的観測があった」
と話していたが、「損をしたくない気持ち」が希望的観測を生んだ。
これが失敗の「からくり」である。
その為に、会長夫婦は自ら命を絶った。
「からくり」は組織の体質やトップー会長の考え方ということにもなる
三年半前にリコール隠しをしていた三菱自動車。
今度は分社した三菱ふそうトラック・バスが、脱落タイヤで母子を
死傷させた事故から二年を経過して後、やっと欠陥を認めた。
その後も、似たような不祥事が後を絶たない。
これは三菱というグループの体質が最も大きな要因である。
今でも、三菱というブランドに対するバッシング位としか考えてない。
このような原因には、敗戦でも国土のほとんどが戦場にならなかったように、
本当に致命傷にならなかったため、失敗を直視しない日本人の体質があると
指摘している。三菱グループなど解体されるべき筆頭であったのだ。
「存在自体が問題集団であることを自覚していない」
から、こういうことになる。
反対に、日本のエリート集団と勝手に思い込んでいる。
そうだ、三菱系の麒麟麦酒飲むことを止めなくては!
冗談だが?
実際のところ、成功より失敗から如何に学ぶかの方が重要な場合が多い。
失敗モデルから、多くのことを学んだほうが解りやすいことも事実だ。
問題の設定を明確にして、その解決のシュミレーションを重ねて、
失敗要因を取り除くことが重要ということを、モデルは教えてくれる。
失敗は成功の元というが、余り失敗のとらわれることも失敗要因になる。
成功要因の本は、幾らでもあるが失敗を問題としてとり上げたのが、
この本の成功のカラクリである。
一つの失敗が致命傷になることが多いのが、世の中である。
失敗をしない為に、どうしたらよいか考え抜いた計画の方が
練りこみの力が入るものだ。
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02月13日(月)
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