ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1550, 将来の不安−2
強すぎて何もしないのも問題である。
我々の究極の不安は、やはり「死」である。
といって、死ぬまでは生きているのも間違いのない事実である。

・キリスト教的な神への原罪意識
・精神を持ったためにあらゆる可能性を持つ不安
・死への恐れ
・自我に対する危険のシグナル
等々、を不安の根本原因とみている。

これらの不安を抱えて生きていくからこそ、人生は面白いのだろう。
所詮、不安感からの解放はないのだ。
それならば、精神の属性として仲良くしていかなくてはならないのか。

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2004年07月01日(木)
1185, 異境・秘境ツアーレッスンー4

秘境ツアー先の現地の日本人ガイドを見てみると、多様な人生が垣間みえる。
それぞれの色いろな事情を聞いているとドラマそのものである。

・日本でたまたま、その国の人と知り合って結婚、移り住んでいるケース。
・その国の留学滞在や、連れ添いが仕事で駐在しているケース。
・旅行をしていて気に入り、一度帰ったが忘れられないで、何とか手続きをとって
 住み着いたケース。
・世界中を数年単位で渡り住むことを、自分の生き方にしている人。
 等々さまざまである。
日本人がほとんど行かない現地の人ほど、日本人に会うと、そして日本語が話せることが
嬉しいようである。

・最近の変わった人といえば,
去年行ったアラスカのマッキンレーの伊藤さんという人だ。
60過ぎの、見た目はエスキモー人そのものであった。
若いときにアラスカに渡って、そのまま現地人に同化してしまった。
観光シーズンはガイド、それ以外が猟師をしているという。
「アラスカのエスキモーが、たまたま間違えて日本人に生まれたきた」といっていた。
この人の存在は私も本で何回か出てきていたので知っていたが、まさか会えるとは
思ってもいなかった。
狼などの猟の話が、リアルで原始的で非常に面白い。
30数年前の「3億円強奪事件」の犯人ではないかと先年、週刊誌に騒がれた人物でもある。
嬉しそうに、その逸話を話していた。

・やはり去年の、アイスランドの若い女性ガイドは、「旅行先のパリで知り合った
白人男とたまたまアイスランドに来て数年滞在している」
といっていた。結婚をするかどうかは解らないとか。
今風の若い人は、こうなんだと驚いたが、日本人と思わなければ如何ということはない。

・イスラエルのガイドは、以前にも書いたことがあるが、ヘブライ大学出で
神学者くずれの60歳位の人。
癌で何時死ぬかわからないといっていた。
日本にいまさら帰っても、友人もいないし、現地で死ぬかもしれない寂しさを10日間、
切々と話していた。自己証明をしておきたかったのだろう。
日本人はイスラエルに来ることは殆どないという。
そのためか、マイクを離さず「自分の過去」をこと細かく話しまくっていた。
「イスラエルの地で、自分が消滅する不安がたまらない」という叫びが心の底から
響いていた。旧約・新約聖書の地を巡りながら、ガイドの心の十字架を背負って
生きている姿が印象的であった。

・人間的と思ったのは、ニュージーランドの70歳ぐらいの女性である。
若い時にニュージーランドの豊かさに憧れ、移住した。
ところが、その直後から日本が高度成長になり、この国より豊かになってしまった。
そのまま日本に住んでいた方がよほど豊かな生活ができた、無念であるという言葉が
何か微笑ましく、しかし悲痛な叫びに聞こえてきた。

・南アフリカの50歳位の女性はもっと切実であった。
日本の商社でイギリスの男性と知り合い結婚、イギリスに行ったが、仕事の関係で
ケープタウンまできて生活をしている。
日本人の墓は一つしかなく、彫られていた年号は明治末期という。
その女性に何があったのだろう、推理するだけでも面白いが。
みていて寂しさが墓から伝わってきたという。
若い時の海外生活はよいが、歳を重ねたそれは厳しいという。
自分の子供の名前を日本名前にするか、イギリス名にするかで夫婦で争うという。

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07月01日(金)
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