ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1492, HPを開設して、まる4年
自分自身にプラスになるのは、手に取るようにわかる。
特に毎日の随想日記は、自分の背骨が一本、日々の生活に入った感じだ。
毎日、思ったことや、考えたことを文章化することは、まったく違う領域に
自分が入ってしまう。それを、さらに公開するとなると、自分のノートに
書き出しているのとでは全く違ってくる。
同月同日の一年前・二年前書いた文章を毎日コピーしながら読み返すと、
何か不思議な感覚になる。
今日からは三年前の文章も毎日読むことになるが、まったく忘れているから
何か変な感覚になる。
知らない自分を見ているような、内省をしているような感覚である。
話は変わるが、ホーム・ページを開くキッカケを書いてみる。
パソコンを手元に置いても、どう使ったらよいか迷っていた矢先に
久恒啓一氏の「インターネット勉強法」の中の「ホームページ」の勧めを読んで、
パソコン教室に通ってHPつくりに入った。
その本には、HPつくりは「自分の墓場つくり」と書いてあったのが印象的であった。
なるほど三年経ってみて、書きたいことを全部書き出してしまった実感がある。
その意味が分りすぎるほどわかった。
はじめは1000回、次に3年と目標をたててきた。
1100回目から、あまり気張らずにリラックスをして楽しもうと割り切った。
逆にそれが良かったようで、それからは肩の力が抜けたようだ。
これからは、趣味として、お遊びのHPとして変身するつもりである。
それまでは、かたく考えすぎていたようだ。
あまり他人から理解しがたいタイプなので、丁度よい手段なのだろう。
それにしても、クソ真面目に、毎日書いているものだ。
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2003年05月04日(日)
760, いかに生きたか いかに生きるか
去年の文芸春秋の12月臨時増刊号の
「日本人の肖像ーこのすがすがしい生きかた」ー
シナリオ作家の舟橋和郎を文章を紹介する。
文章が鮮明で、半世紀以上前の情景がアリアリと浮かび上がってくる
すばらしい文章である。
小林秀雄という人物と、乃木大将の決心と、
舟橋和郎の人物が何ともいえない文章で浮かび上がってくる。
以下の通り書き写した。
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明治大学文芸科の教室で初めて小林秀雄さんの講義を受けた時の情景を、
私は忘れる事ができない。・・・かなりせかせかと、誇張すれば
「肩で風をきって」入ってきた。
そして安いタバコを取り出して一本くわえた、そしてマッチをすり、
うまそうに、フッーと煙を吐いてから、おもむろに、
「何か質問をしたまえ」と、言った。学生たちは面食らった。
「文学に限らない。どんな分野でもよい」
誰も手をあげるものはいなかった。
「質問がなければ、僕は帰るよ」と、タバコをポケットにしまいかけた。
あわてて学生の一人が手をあげた。
「先生、あのう(しばらく声がなくて)乃木大将は本当に偉いのでしょうか?」
見当はずれの質問のように思われて、私は思わず失笑しそうになったが、
小林さんがどう答えるか固唾をのんだ。
「そうだね、乃木さんか・・・ウム・・・あの人は偉い人だよ」
返ってきた言葉は単刀直入、極めて自信ありげに聞こえた。
「乃木さんって人はね、少尉時代に軍旗の騎手をやっていたんだ。
丁度西南戦役のときでね、彼はそこで軍旗を敵に奪われるという失敗をしでかした。
これは取り返しのきかない失態でね、それは天皇の象徴なんだ。
乃木は当然切腹ものだと覚悟をした。ではいつ腹を切ろうか、彼は悩んだ。
そして明治天皇が崩御された時に、み跡を追って切腹しよう、
そう心に決めた。これで乃木さんはスパッと人生を割り切ったんだ。
人間が若い時に自分の人生の最後をきめてしまう事は容易ならぬことだよ。
どうかね君たち、こういう人を偉い人と言うより他はないだろう、そう思わんかね」
そういって小林さんは満足そうにタバコの煙を吐いた。
学生たちは文字通りケムに巻かれたように、茫然自失の面持ちであったが、
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05月04日(水)
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