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堀井On-Line
by horii86
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■1458, はだしの学者ー西江雅之
また、現代芸術とのかかわりも深く、美術、音楽活動 への参加も多い。
教育面では、過去30年の間に東京外国語大学、東京大学、東京芸術大学、
早稲田大学などで文化人類学または言語学の講義で教壇に立った。
第二回「アジア・アフリカ賞」受賞(1984)。
専門書の他に、エッセイ集『花のある遠景』、 『東京のラクダ』、『異郷をゆく』、
半生記『ヒトかサルかと問われても』、
対談 『ヒトの檻、サルの檻-文化人類学講義』などがある。
平成13年11月には、JTB旅行文化賞記念出版として『自選紀行集』が刊行される予定。
また、多くの高校・中学の国語教科書にエッセイが採用されている。
ーーーー
ー以前書いた著者の本の感想文である。
2003/11/14
954, 「意味」の意味を考える
言葉や言語を考える時、重要な事として、すぐに「意味」が出てくる。
「人生の意味」とか、「意味がないよ」とか、「このことにどういう意味があるか」
とか、言葉と意味は一体である。
考えるとは、言葉の羅列の繰り返しをしているといってよいが、
それは羅列によって意味を幾とおりも置き返していることである。
といって「意味」の意味を考えると何が何だか解らなくなってしまう。
「意味」の意味を考えるとは、半分ジョークみたいな話だ。
言語学者の西江雅之氏の本に、「意味は『価値』である」に注目をした。
「意味がない!」などと1人で解ったような気になるのは、
「自分の価値観とは違う」とっていることでしかないのだ。
「人生の意味」も「人生の価値観を何処においておくか」の問題でしかない
ことになる。
言語学者の西江雅之の「『言葉』の課外授業」ー洋泉社ー
という本の中(p78)に「意味」の意味を簡潔にまとめてあった。
・一つ目は「意味」とは「価値」である。
世界のほとんどの言語では「意味」というのは、「価値」のことを言っている。
「あの人の話は意味深い」とか「あの人の話は意味がない」とか、
「面白い」とか「つまらない」とかは、受けての「価値判断」のあり方を
「意味」と呼んでいるのだ。
・二つ目は、「意味」というのは、出された例の、別の表現への
「置き換え」なんです。
たとえば「『椅子』とは何か」と言ったら、「それは『人が座る道具』
である」と。この置き換えが、ある種の「意味」になる。
「置き換え」の二番目は、別の言葉に置き換えると言うことです。
「‘desk’の意味は何だ」というと、辞書に「机」と書いてある。
「あ、意味がわかった。この単語の意味は‘机’なんだ」となるような、
別の言葉への置き換えである。
・三つ目は、「世界の創り変え」である。
現状から出発して新たに見出そうとする意味である。
現状を否定して、いっそう本物を求めようという場合の、
「求めるもの」と言ってよい。
日常生活で「意味を問う」などというのは、現状を疑い、現状を変革させること
なんです。
意味には「分析的」なものと、「連想的」なものがある。
「分析的」は欧州風科学で考えるもので、「連想的」は
「ひらめき」や「インスピュレーション」などの科学で扱わない部分である。
ー以上が抜粋である。
一つ目の ー「意味」とは「価値」であるーについて考えてみよう。
ある出来事を、結果として意味付けをしたがるが、それは「自分の価値観
に対して無意識的に押し込もうという働き」と見ると理解ができる。
そうすると、意味を考えることは価値を考えることなる。
そういう知識のない人が、必死になって「意味づけの演説?」をしているのを
聞いたことがある。
その時「この男、馬鹿じゃないか?」と聞いていて思ったことがある。
「結局は、自分の価値観、意味づけを言っているだけじゃないか」と聞いていた
ことを思い出して納得をした。
まあ、同じことを自分もしているのだろうが。
二つ目の「置き換え」は、少し解りづらい。
意味というのは、同じことを置き換えているに過ぎないというと解りやすい。
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03月31日(木)
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