ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1443, 孤独について−4
 孤独を癒すことができるのは、人とのつながりではない。
孤独を癒すことができる、ただ、一つの道。
それは、孤独から抜け出すことでなく、
より深く、より深く、その孤独を深めていくことだ。
 
 もし、孤独を癒すことのできる人間関係がありうるとすれば、それは、
その関係の中で、お互いがより深く孤独に徹していけるような人間関係、
その関係の中で、お互いがますます深くますます深くひとりになり、
自分自身になりきることができるような人間関係しか、ありえないであろう。
 
 ーーー
この詩は孤独を恐れている心を
励ましてくれる。

【詩】ゲシュタルトの祈り

わたしはわたしのことをやり、あなたはあなたのことをやる。

私はあなたの期待に応えるために、この世にいるわけではない。

あなたは私の期待に応えるために、この世にいるわけではない。

あなたはあなた。 わたしはわたし。

もし偶然にお互いが出会えれば、それは素晴らしいこと。

もし出会わなければ、それはそれで仕方がないこと。


フレデリック・パールズ作 (ゲシュタルト療法の創始者)

  −−−

「14歳からの哲学ー
  ー考えるための教科書ーー」
           池田晶子著  
この本の孤独についての箇所を引用してみる。

「自分の孤独に耐えられない人が、
その孤独に耐えられないために求めるような友だちは、
やっぱり本当の友だち、本当の友情じゃないんだ。
本当の友情というのは、
自分の孤独に耐えられる者同士の間でなければ、
生まれるものでは決してないんだ。
なぜだと思う?
自分の孤独に耐えられるということは、
自分で自分を認めることができる、
自分を愛することができるということからだ。
孤独を愛することができるということは、
自分を愛することができるということなんだ。」

「孤独というものはいいものだ。友情もいいけど、
孤独というのも本当にいいものなんだ。
今は孤独というとイヤなもの、
逃避か引きこもりとしか思われていないけれども、
それはその人が自分を愛する仕方を知らないからなんだ。
自分を愛する、つまり自分で自分を味わう仕方を覚えると、
その面白さは、つまらない友だちといることなんかより、
はるかに面白い。
人生の大事なことについて心ゆくまで考えることができるからだ。」

ー以上だが、これを書いていた気がついたことだが、
私の創作した「三つの部屋」のイメージは、
正に大いなる孤独の中に入る手軽な方法になる。
夜半目が覚めたとき一人で、三つの部屋に入って色いろな対話をしたり、
宇宙外に出て、この宇宙を見ているイメージは、大いなる孤独、
それも自分という殻から抜け出た世界になる。

・・・・・・・・・

2003/08/04
孤独について −3

『人は人、我は我、されど仲良く』と武者小路実篤がいっていたが、
それこそそれぞれの「独」を認め、かつ自分の「独」を大事にする言葉である。
『和して同ぜず』も母校の長岡高校の校是であるが、意味がほぼ同じだ。

 孤独を特に感じるのは、一人旅であろう。
若い人のバックパッカーの聖書になっている沢木耕太郎の『深夜特急』
という小説に、「独り言をブツブツ言いながら一人、旅をしていた」と書いてあった。
サルトルのいう「即自」と「対自」の会話である。
青年期によく国内だが一人旅をした。
一人旅に出なくては精神のバランスが崩れてしまいそうであった。
帰ってくると何か大きなものによって満たされる感じがよかった。
旅行の最中は寂しいということは全く無かった。
誰かと対話をしていたのだろう。
旅は孤独のプラス面が一番よく出る異次元の世界に浸れる。
いま振りかってみて、「旅日記を克明につけておけばよかったのに」と悔やまれる。

「孤独」というキーワードで検索をしていたら、
脳性麻痺の青年のホームページが出てきた。
「孤独などと軽がるしく使うな!」とどやされたようだった。

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03月16日(水)
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