ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■1380, 現在、世界で何が起こっているのか? −1
グーグルをはじめとする米国インターネット企業による「あちら側」の
イノベーションは、手触りのある「こちら側」のモノづくりと違って目に見えない。
それだけに何が起きているのかがわからない。
本紙でもグーグルについての報道は少ない。
しかし米国のIT分野のトップクラスは皆、その才能の生かし所を「あちら側」
での「情報発電所」の構築と見定めている。
一方、日本企業は、モノづくりを中心とした従来の強みを生かして勝負したいと
いう気持ちが強い。
だから「こちら側」のモノに、より多くの付加価値をつけることを考えて、
次から次へと新しいモノを出す。
モノに対して冷淡で安さに重きを置く米国の消費者と違い、モノが大好きな
日本の消費者は少し高くても新しいモノを買う。
よって「こちら側」の世界については、日本市場が世界の最先端を疾走し、
米国市場の遅れは目を覆うばかりとなった。
ここ一、二年、「IT産業における日米の関心が明らかに違う方向を向いたな」
と感ずることが多くなったのだが、それは、日本が「こちら側」に、
米国が「あちら側」に没頭しているからなのである。
これを現象面でだけとらえれば、日本と米国が独自の特色を生かして棲み分けている
わけで、悪いことではないようにも見える。
しかし事の本質はそう簡単ではない。
「こちら側」と「あちら側」が、いずれ付加価値を奪い合うことになるからである。
インターネットとパソコン(あるいは「こちら側」のモノ)がつながって、
私たちが某(なにがし)かの利便性を感ずるとき、その利便性を実現している主体が
「こちら側」のモノなのか、それとも「あちら側」からインターネットを介して
提供されてくる情報やサービスなのかということを、消費者の多くはあまり意識
しないものだ。しかし、ここがこれからの付加価値争奪戦の戦場になるのである。
《日米企業分かつ未来戦略》
米国が描くIT産業の将来像は、付加価値が順次「あちら側」にシフトしていき、
「こちら側」のモノはコモディティ(日用品)になる、誰でもいいから中国で作って
世界に安く供給してくれればいい、というものだ。
IBMパソコン事業の中国企業への売却はそれを象徴している。
むろんこれから先、米国が描くシナリオ通りにIT産業が発展していくとは限らない。
ただ私が危惧(きぐ)するのは、モノづくりの強みを過信し、
そこにしか生き場所がないと自己規定するあまりに「こちら側」に没頭する
日本企業が、米国離れを引き起こしていることだ。
違う方向に関心が向かっている米国の現在を「われ関せず」と理解しようとも
していないことである。
東芝と富士通とNECの時価総額を全部足し合わせても、創業からたった六年、
わずか二千七百人のグーグルの時価総額に及ばないのはなぜか。
いったいグーグルとは何なのか、その台頭は何を意味するのか。
本来そう問い続けなければいけない日本企業の経営者が、インターネットのことを
何も知らない。米国離れを起こしている場合ではないのである。
(うめだ もちお)
以上だが、これだけ情報量が飛躍的に行きかいすると、その先がどうなるか
誰も予測がつかなくなる。
恐ろしい反面、面白い時代にますますなっていく。
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2004年01月12日(月)
1013, 大相撲がはじまる
ここ数年、大相撲がつまらなくなったと書いてきた。
しかし今場所あたりから、何かが変って面白くなってきた。
早くいえば、曙や貴乃花や武蔵丸などが引退したことが大きい。
また元横綱の曙が異種格闘技のK−1に出て、無様な負け方をしたのがよい。
横綱になれば、引退後一試合に一億の興行を張れるのが実証されたことが重要である。
また国技などといって、特別の存在のように言っているがそれほどでもないことが
解っただけでよい。
ここにきて、ロシアやグルジアやモンゴルなどの出身で、若手で有望な面白い
力士が芽生えはじめてきた。
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01月12日(水)
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