ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■874, 『2003年、日本国破産[警告編]』
私は前著〈警告編〉で、現在の日本国の全ての借金(つまり国と地方自治体と財投の三つを合わせたもの)は八○○兆円と書いたが、ついに財政学の専門家で政府の'顧問'も務める学者が「その額はすでに一〇〇〇兆円を超えている!!」(第三章九三ページ参照)と断言し始めたのだ。
しかも彼は「破滅的状況です」とまで言い切っている。

理由も明白だ。
多くの経済学者も財政学者もGDP(いまの日本でいえば五〇〇兆円)の二倍までが国家が耐えられる借金の限界だとはっきり言っているからだ。
それをすでに超えてしまっているのだ。

私たちを乗せた「日本丸」は一体どこへ行こうとしているのか。
そして、どのような手を打てば私たちは助かることができるのか。
本書〈対策編〉はそれへの解答である。

「楽観的になれるのは、グラフを逆さまに見た時ぐらいだ」
二一世紀の幕が切って落とされた二〇〇一年一月末のこと、真白い雪におおわれた厳冬のスイスアルプス山中の小さな村に全世界の政財界のトップが一堂に会した。
その顔振れと陣容は先進国首脳会議・サミットをもはるかにしのぐもので、
日本からは森首相(当時)だけでなく、石原東京都知事まで出席した。
この集まりこそ、一部の人々から'陰の世界支配会議'とささやかれる「ダボス会議」であった。

ところが、この会議の冒頭初日からアメリカの超VIP、エリート支配層から日本の'ある問題'について重大な懸念表明と警告が相次いだ。
では、その問題とは何か。
それこそ、日本のすさまじい財政赤字の問題だった。

特に米金融界代表からの懸念表明が相次ぎ、中でも米大手証券ゴールドマン・サックスのカーチス副会長からは
「楽観的になれるのは(日本の財政赤字の)グラフを逆さまに見た時ぐらいのものだ」と皮肉たっぷりに批評された。
よその国の彼らが危機意識をもつぐらい、いまや日本の財政赤字の問題は
私たちの想像をはるかに超えて、世界経済全体の大問題となり始めているのだ。

そうした中で、いよいよ国家破産へ向けての本格的カウントダウンが始まった。
ついにアメリカの格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が日本国債の格付けを引き下げたのだ。
「ついに」といった意味は、これまでもう一方の格付け会社の雄・ムーディーズは二回も日本国債の格付けを引き下げていたが、S&Pの方は「日本には膨大な貿易黒字と個人金融資産があるから大丈夫」として最上級ランクに据え置いていたからだ。

それが二〇〇一年二月についに引き下げへと動いたということは、重大なコトがいよいよ始まったことを示唆している。さてそこで、ちょっと想像してほしい。ここに、巨大なカベがあったとする。
あなたがそのカベに向かって車を運転していると思っていただきたい。
徐々にアクセルを踏み込んで加速していったが、そろそろブレーキをかけなければ
いけないのにさらにアクセルを踏み込んでしまった。

引き返し不可能地点がすでに目の前にせまっている。
いま急ブレーキを踏めばまだ助かるかもしれないというその瞬間に、悪魔がフトあなたの耳もとでささやいた。
「大丈夫ですよ。国債はまだあんなに売れているではありませんか。
あのカベは幻想にすぎないのだから、もっとアクセルを踏み込んでごらん」。

かくしてあなたはカベに激突死することとなる。
いまの日本国はまさにこのような状況なのだ。
では、あなたの助かる手立てとは何か?

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ー以上だが、本当にこの日本どうなることか?
この記事は週刊誌に4年前に書かれた内容なのに、このとおりに
なってきている。改革といっても、遅々として進まない。
現状はむしろこの内容以上にわるいのかもしれない。

 丸井の青木社長がこの人の本を10年前読んで、それに対処してきたという。著者は社長に呼ばれて「おかげで数百億の損をしないで済んだ」と
感謝をされたとか。
先日、丸井が本社を除いて全社員が子会社に転籍にするリストラ策を
発表した。勝ち組の典型と思っていた丸井が先手を打ってきたのだ。


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08月26日(火)
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