ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[140436hit]

■NHK-FM廃止!?(じゃなくてよかった)
とあるところに書いたけど消した書き込み。

--------------------------

はじめまして。
わたしは日曜日の東京FM系列で山下達郎がDJをやっている「サンデー・ソングブック」という番組で達郎さんが(ちょっと声を荒げて)おっしゃってるのを聞き、びっくりしていたので、今このコミュを探し出しました。

あくまで趣味の問題だろうとは思いますが、わたしは民放FMで流すソースにはほとんど関心が持てません。
他の方もおっしゃっていましたが、民放で流す動機は「売れてる」「売りたい」という経済的なものしかないものが大半だからです。
だったら他のソースでもいくらでも買うことができます。目立つように売っているんだから。(まぁそれでも「今売れてる曲」にはそもそも興味を持てないんですが……ヒットチャートから降りても、或いはチャートとは全く関係なくても、まだ生き残っているような音楽が好きです)

けれども、体系的な番組構成であったり評価を伴う紹介の仕方であったり、そこにはFMならではの「文化」があります。
はっきり言って「民俗音楽(←ここをクラシックとか合唱とか純邦楽とかに変えても同じことですが)なんか流しても売れない(売れてない)から」というような目先の泡銭だけを基準にして、何百万枚売れて何億儲かっているとかいうような音楽以外を無視することが、NHKだけはないのです。

だからあえて選択的にNHK-FMを聴いています。
(たまに「ちょっとはマシになったかな」と思って夜の民放聞いてみたりするけれど、よく知らない芸能人の身内ウケみたいであんまり面白くないおしゃべりといつでも聞こえてるような売れセンの曲しか聞こえてこず、「こんなんだったらAMラジオと同じじゃん」と思ってNHKに戻してしまいます。はっきり言ってNHKがいちばん「FMらしい」のでは?)
「売れる・売れない」だけではない基準で評価したり守り育てていくことが、きっと他の芸術ジャンルでも同じだろうと思うけれども、音楽には絶対に必要だと思うのです。

長々失礼しました。
もう良い結論(NHK-FMは廃止しない)が出ているのですね。
(すみません日ごろ思っていることを吐き出してしまいました)

まあ、もうちょっと先を突っ込んでしまえば「民放でもNHKに匹敵するほどの文化を持ち得たらNHK-FMはやっぱり不要となる」というような論理がまた浮上するのでしょうか?
わたしはたまたまNHKのほかに民放が2局ほど聴ける地域に住んでいますが、このトピのほかの人のご意見を読んでいたら「NHKしか聴けないのに!」というのがあるのに気づき、「文化があるかないか」だけの問題でもないのだ、と認識を新たにしました。

--------------------------

実は、FMという形式ではない「配信」(っていうのがそもそもわたしはよくわかんないんだけど)の方法がいろいろと考えられるからこそ「NHK-FM不要」という論が登場してきた、という経緯があるようで、わたしはそこを完全にすっ飛ばして、ただ単に
「わたしは民放よりもNHKが好きだ」
という意味にしかならないことを書いていたのでした。

あぶない、あぶない。無知をさらけ出すところだった。

でもねえ……

FM放送という形式だからこそ伝えられる文化って、それでもやっぱりあると思うし、それはネット配信みたいなかたちではしっかり受け継いでいくことはできないのではないか、と思うのね……

わたしは古いのかなあ?
(「アナログレコードでしか表せない音がある、それはCDには絶対に代わることができない音だ」というように)

民放FMがNHK並に「売れない音楽」を流すようになったら「NHK-FM不要論」に耳を傾けてやってもいいよ。
でもきっとムリでしょう。
産業音楽として特化したほんの一部の音楽の背後には、それこそ「お金にならない」無数の音楽文化が広くて深くて豊かなバックグラウンドを形成している。
(ちょうど、100年ちょっと前に「レコード」というかたちで究めて不完全ながら「保存された音楽」というものが出てくるまでの数千〜数万年の間に膨大な「保存されなかった音楽」があったように……

[5]続きを読む

06月22日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る