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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■『少年への性的虐待』読了
男性が性的虐待にあう、ということは、まだまだ「そんなことあるわけないだろう」を初めとして多くの「迷信」(このことの専門領域では「神話」と言われる)に満ちている。
でも、わたしは、全くそんなふうには感じずに、この本で取り上げられている事例や考え方を、共感と痛みを感じながら読み進んでいった。
たぶんわたしは「偏見がなさすぎ」なんだろう。
誰も信じてくれないようなことを「当然」と思っているかもしれないから、あちこちで言い触らさないようにしないと。
それか、偏見差別をその都度崩していく努力をするべきか。
今のわたしには、それをやりこなすだけのパワーはまだないかも。
それにしても、読んで良かった。
わたしは、この世に存在していいんだ。
わたしは決して、この世でたった一人、誰にも理解してもらえずに自分の思いを抱えて生きていくしかない、なんてことはないんだ。
たとえわずかでも、わかってくれる人はいる。
支えてくれる人も、いる。
共に歩むことのできる人も、いるだろう。
あ。
この本を読むよりも前から、わたしを支えてくれている人のことを、思い出した。
彼に対して、新たな感謝の気持ちが沸き上がってきた。
ありがとう。
この言葉をあなたに伝えられることが、わたしは嬉しい。
あ。
なんだ、わたしを支えてくれている人、他にもいっぱいいるじゃない。
それぞれの立場で。
弟に、感謝。
GIDしずおかのみんなに、感謝。
わたしが歌ったり楽器を弾いたりすることを肯定的に受け止めてくれる、いろんな人たちに、感謝!
今、わたしは再び、人とのつながりを思い出して感謝することができるようになった。
でも、それって、逆に言えばわたしはそれをすぐに忘れてしまう、ということ。
もう少し、先へ進むことができるようになりたい。
わたしは、この問題に、まだまだ取り組み続けなければならない。
「ならない」んじゃ、ない。
取り組みたいのだ。
05月09日(月)
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