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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■朝の夢シリーズ
今まで、夢を見ていました。
わたしは、学生時代のサークル仲間たちに、わたしが音楽活動から離れていた間、それでもわずかながら機会があってベースを演奏した時の録音を聞いてもらっていました。
書類を整理していたら音源が見つかったのでした。
練習などぜんぜんしていなかったので、演奏はたどたどしくて、人に聞かせるのが恥ずかしいと感じました。
だからあんなふうに埋もれてしまっていたのかな。
音源を流す途中、たまたま歌う会に小さい子どもが来ていたようで、
「キャハハ、キャハハ」
という笑い声が入ってきました。
わたしはそれを聞いて、ショックを受けました。
うちの子がまだ言葉もしゃべれなかった頃の笑い声だったのです。
だから、聞きたくなかったんだ。
と、思い当たりました。
その笑い声を奪ってしまったのは、わたしだから。
彼女がなぜか、その場に同席していました。
彼女はなぜか、怒りもせず、ただ懐かしげに聞き入っていました。
わたしは、彼女の心の広さに、ただただ感謝と謝罪の気持ちを念ずるしかありませんでした……
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たぶん、たまたま見た匿名掲示板でわたしが話題にされていて、それに反応してこんな夢を見てしまったんだろう。
はっきり言って、見逃すことのできない内容が書かれていた。
本当はそこに直接書き込むべきなのかもしれないけれど、更に絡まれて傷つくのが目に見えているので、ずるいかもしれないけれど自分のところで反論しておく。
「会津さんは悪くないよ。悪い女に引っかかっただけ。」
と書いてくれた人がいて、はじめは戸惑いながらもちょっとありがたいと思ったけれど、後から
「これを自分で書いていたとしたら会津はサイテーなやつ」
とも書かれて、確かにもしも自分で書いたのならそのとおりだとも感じた。
でも、わたしそんなこと書いてない!
夫婦という人間関係の中でさまざまなことが起き、どっちが悪いと決めつけることのできないこともたくさんある。
でも、いや、だからこそ、わたしはわたしの元パートナーを「悪い女」などと決めつける気はない。
もちろん彼女に対してわたしにも言い分はあるし、正直言って「なぜ彼女はあの時あんなことを」と思うところもある。
それでわたしが傷ついてしまったところもあるし、そういうことまで自分のせいにしてしまったらわたしは自分の心の健全さを保つことはできない。
けれど、それはぜんぶわたしの問題であって、彼女が悪かったから、とは思わない。
むしろ、今思い返せば、彼女がわたしに対して傷つけるようなことを言わなければならなくなってしまったのは、わたしから追い詰められた挙句、なのかもしれないと思う。
(そのわたしもまた、いろんなものごとから「追い詰められていた」と思うけど、ある意味きりがない。
社会に対して働きかけの必要なことはできるだけ働きかけるし、思い出しても仕方のないことは早く忘れるよう努めるだけ)
そこまでわかって、なお「どっちが悪い」などということを問題にしてじりじりする気には、もうなれない。
わたしが彼女に対していちばん感じるのは、夢の中でも思ったように、感謝と謝罪の気持ちだ。
誰だか知らないけど、わたしを援護するつもりで彼女を「悪い女」と決め付けてしまった人、言い過ぎです。
かえって迷惑してしまいました。
でも、お気持ちだけは確かに受け取りました。
そう決め付けてでもわたしに味方してくれようと思ってくださったこと、本当に励みになりました。
ありがとうございます。
02月02日(水)
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