ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■匂い ゲイジュツ
★1・外界との接点
★2・ゲイジュツ


★1・外界との接点
送信者 : jackie-matthews@ezweb.ne.jp
宛先 : ayaka@jackies.jp
送信日時 : 2003年2月1日 17:41
件名 : 原案帳:瞬間の匂い

今日も二日酔いとの不毛な戦い。
しかも、「飲め」と強要されたわけでもないのに、
コルドン・ブルーがおいしいから、というだけの理由で
確か2、3杯飲んだような気がする。
も一つしかも、だんだん濃くしていったような気もするし。

あうう、いよいよアルコホリックへの坂を転げ落ちていくんだ……
(くよくよするのがそもそも初期症状っぽいし)

と思いながら、家から一歩外に出たら。
夕暮れの、それでも私にとっては眩しい光とともに、
柔らかな匂いが鼻についた。
決して、何か特別なものの香りとかではない。
極端に言えば「抽象的な匂い」。
まあ、もちろん、外を走る車の排気とか、向こうの川とか、その手前にある製紙工場とか、
臭いの元には事欠かない環境だし、
今立ちのぼってくる匂いの正体も、それらの集合、といったところだろう。

でも。
私には、その「匂い」が、
恰かも
「私が生きていることの証し」
ででもあるかのように、
新鮮に感じられたのだった。

瞬間にたちのぼる匂いに、
私は感動していた。

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★2・ゲイジュツ
送信者 : jackie-matthews@ezweb.ne.jp
宛先 : ayaka@jackies.jp
送信日時 : 2003年2月2日 2:32
件名 : 原案帳:アドリブ

すごい!
お店のみんなで「即興ショウタイム」みたいなことしながらイッキしていった。
イッキは確かに野蛮だけど、みんなが繰り出す踊りは、本当にそれぞれのキャラクターのルーツから絞り出すような内容だった。
私は「地上の星」だったけどさ……
ともあれ、この場に居合わせて、幸せだったと思う。
「ゲイジュツ」の瞬間!
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(目覚めてからの追記……)
代償はひどい二日酔。

そうか。

この1週間は、最初から最後まで、ほぼぶっ通しで二日酔のままだったんだ。
うう。 それって、かなりやばいじゃん。
私の肝臓さん、虐めてしまってごめんなさい。
……なんて言うと、DV夫が「殴ってしまってゴメン」と
妻に謝るセリフみたいで、やだな。
その「ゴメン」は、次の暴力への序章、
怒りのポテンシャルを溜めていく最初のきっかけなのだから。

(以下「DVの病理」の解説? なんじゃそれ)
(私も、理由は何だったか覚えてないけど、元パに土下座させられたことがある。
ただ、その結果として私のDVが悪化したかどうか、
きちんと順序だてて思い出すことはできないけど。
まあ、土下座させられるくらいだから、よっぽど私は悪いことしたんでしょう。
でも、人に土下座なんかしたのは、後にも先にもこの時だけだった。
その屈辱は、覚えてないとは言っても大きな怒りのエネルギーになっていったと考えるのが
自然だと思う。
おわかりでしょうか、皆さん。DV夫は、是非はともかく「怒っている」のです。
その怒りを「安全なかたち」で解消しないと、
いちばん身近にいる「自分のことをわかってくれる(はずの)存在」である「妻」に
そのはけ口を求めてしまうのです。
まあ、妻をはけ口にしようとするのが無理っていうか甘ったれてる、っていうか
小さい子がお母さんに「バカバカバカ〜!」とか言って泣きながらぶつかっていくのと
似たようなものなんだけど……いい年した大人がそれやるなよ、っつー感じ。
おめーのほうが体でけーじゃねーか、とか)

しつこくなったから、やめ。
「二日酔のせいで」とか言い訳しても、みっともないものはみっともないのだ。
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