ID:51752
原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
[141854hit]
■戸籍の続柄について 朱梨ちゃん
★1・戸籍の続柄
★2・朱梨ちゃんの落書き
★3・「Utahime D.D.」(中森明菜)
★1・戸籍の続柄
今[8:19 02/12/10]。
朝からこんなに飛ばしまくっていいのかな、と思うけど、
「杏野丈掲示板http://www.harikatsu.com/sose/bbsboard.htm」に
書き込みしたので、こっちにもコピペ。
---------------------------------
[2408] Re[2405]: 続柄欄の意味 投稿者:あいづ 投稿日:2002/12/10(Tue) 08:02
○○様、ちょっとお久しぶりです。
(↑名前を引用していいかどうか、承諾を得ていないので伏せましたm(._.)m)
「続柄」について、もしかしたら何かのお役に立てるかもしれないと思うことがあり、
整理がついていないけれど取り急ぎ書いてみます。
私の父は、1910(明治43)年生まれで、自分のことをいわゆる「知識人」だと言っていました。
彼は戦前に結婚して3人の子をもうけましたが、
妻を虐待して空襲のどさくさに紛れて逃げられ、
行方不明になったままいったんはお葬式まで済ませてしまった後、
戦後しばらくしてから正式に離婚します。
その後、再婚して私と弟の二子をもうけました。
戦前の民法では、こういう場合私は「三男」になることになっていたようです。
(あっ、しまった本当にそうだったかどうか、ちゃんと確かめてないや!
でも、ここではあくまでうちの父がそう言っていた、ということでm(._.)m)
ですが、戦後改正された家族法では、現実に存在している婚姻関係を元にして
現存するカップルの間に生まれた子に、順番に続柄をつけていきます。
そうすると、私は「長男」です。
父は私に言いました。
「オレ(=父)は新民法に則って、おまえ(=私)を『長男』として育てる」
後から考えてみると、旧民法でがっちりと定められていた「家督制度」は
新民法ではほぼ姿を消しているにも拘わらず、
父は私を「長男」という特別な属性(?)を持つ人間として育てるなどと宣言しているので
旧民法の考え方に束縛されていたわけで、
父の言っていることは混乱しているのでした。
けれど、そういうことに拘る人にとっては、たとえ「家督の長男相続」が霧消してしまっていても
「続柄」を不変のものとして考えずにはいられないのかもしれないな、と思います。
---------------------------------
[2410] Re[2408][2405]: 続柄欄の意味;ついでに 投稿者:あいづ 投稿日:2002/12/10(Tue) 08:10
ここからは根拠の薄い私個人の感想だけれど、
こういう「常識」が変わるのには、三世代かかるんじゃないかな、と思ってしまいます。
戦前に「きっちりと」旧民法に基づく教育を受け、それをしっかり身につけた世代。
(仮にそれを「1945年の時点で20歳前後かそれ以上の年齢」だった世代、とします;
2002年現在、だいたい80代以上)
その世代の親から教育を受けた世代。
(いわゆる「団塊の世代」? 二代目以降は世代が拡散するので、
確定する意味が薄くなるような気がします)
当人は戦後の新民法に基づく教育を受けているけれど、
親は旧民法を身につけてしまっているため、
多かれ少なかれ家庭と学校で言ってることが矛盾しているので
「ダブルスタンダード」の中で育てられます。
で、家庭内のことは、あんがい「旧民法の常識」で考えてしまうのではないでしょうか。
そうして、最初の世代から見れば「孫」に当たる世代。
(年長の人で40歳前後から、年少だと20歳くらいまで? もっと下?)
親は未だに「おまえが長男なんだから」と言うことがあるけれど、
家庭の外を見渡しても、その言葉にもはや意味があるとは思えない、というくらいに
社会全体がかなり変貌しているので、
言ってみればこの世代になって初めて、
戸籍の「続柄」による性別の決定が「なんかヘンだ」と思えるのでは。
---------------------------------
この記事のトップへ
ページのトップへ
[5]続きを読む
12月10日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る