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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■金八先生感想 悲しいほど「お元気」?
★1・「金八先生」感想
★2・『悲しいほどお元気』
★1・「金八先生」感想
(裏ワザ……すごく長いけど、ちょっとずつ細かいタイトルつけてるので、
この↓のタイトルをクリックすると記事のその部分に直接ジャンプできるようにしました。
☆学ランの直
☆千田校長
☆団体交渉
☆贈る言葉
☆父性の喪失
☆限りある命
■
学ランの直 2002/03/29 04:50:12
(30ページもたまってる感想、ぜんぶ読んじゃった!)
☆学ランの直
・学ランの直はかっこよかった♪
・けれどそれは、千田校長の考えに屈したから
……というようなことがあってか、そのことに触れた感想は一つも(?見落としてなければ)なかったみたい。
直自身はものすごくかっこよかったけど、学ランって今でも60年近く前に終わった「戦争」の名残みたい、と、関係ないけどちょっと思ってしまった。
本当は、ただ「直、学ラン着れてよかったね!」とだけ言いたかったのに。
☆千田校長
金八先生と握手できて、本当によかったですね。
本当は、金八先生のような考え方と千田校長のような考え方は、「車の両輪」みたいなものなんですよね。
矛盾するところも多いけど、それをマイナスのストレスとして子どもにぶつけるんじゃなくて、プラスの力にしてもらいたい、と思いました。
☆団体交渉
卒業式中断、千田校長を囲んで「つるし上げ?」
なんだかまるで30〜40年前の「安保闘争」とか、そういう感じに見えました。
逆に、20年くらい前には、そういうのは影をひそめてしまって、せいぜい国会で(おもに審議が中断してむなしい時間だけが過ぎる、という演出のためにだけ)見られるようになってしまった……
でも、「集団の力」って、もうちょっと信じてもいいのかな、と思いました。
☆生徒一人一人に贈る言葉をかけながら、立志式の色紙を返していく金八先生、本当にご苦労様でした!!
あれ、本当にやるとすっごく大変なのよね。
「30/30=1」を本当に実践するのは、肉体的・精神的にまるで自分自身も「30人いる」みたいな力が求められる。
「みんな」と抽象的にくくってしまわないで「一人一人」の抱える現実を、一つずつしっかり抱きとめる。
……現実には金八先生そのもののような教師はいないと思う。
(特に今回は「問題」が多すぎて、あんなクラスを一人で背負ったら絶対おかしくなっちゃうと思う。
それで目が届かずにドロップアウトしてしまう子が出る、それが現実かも……)
☆前回も書いたけど、「父性の喪失」が今シリーズの「隠れたテーマ」なのかも、と思ってしまいました。
だから、金八先生はまるでスーパーマンみたいに何人もの生徒の「父親代わり」をこなしてしまう。
書き込みの中に
「妻が見ているのにつきあわされた。うんざりだ」
みたいなことを書いている人がちょこっといたけど、そういう人は自分が父性を充分に持てていないからそれを指摘されているみたいでうざったいのか、逆に「そんなこと自分がやってるから余計なお世話」と考えたのか。
どちらにしても、危険……と感じてしまう。
ガンバレ、お父さんたち!!
☆金八先生も52歳、作者の小山内さんは73(?)歳だそうで、命に限りある人間のやっていることなのでいつかは終わりがやってきます。
金八先生の教え子でも後輩の先生の誰かでもいいから、
金八先生のこころざしを継いでくれる先生がいれば。
金八先生が教育委員会に入ることで、地域のお父さんたちに何かを働きかけることができれば。
……
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03月31日(日)
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