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原案帳#20(since 1973-)
by 会津里花
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■いのちの質
★今日の予定は:
★1・いのちの質
★2・「いのちの質」への補足
★3・がんばりすぎたり、弱ったり
今日の予定は:
・法律相談(午前中)
・バイト(13:00-17:00)
・劇団(今日は必須じゃない…作業中心かな)
あ。
なんだ、これだけで終わりじゃん!
やり残し:
・日本語勉強
・製本化した「作品集」友人達に送る
・友人から借りたネームを読む
体力不足。
ぐすん(;_;)
★1・いのちの質
劇団に行く前に、と思っていつもの薬を飲んだら、
眠くなって眠ってしまった。
「QOL」という言葉がある。
英語で「Quality Of Life」という言い方の略語。
本来は「生活の質」というような訳語が適切な言葉だ。
GID(性同一性障害)治療も含め、医療において疾患の苦痛を緩和軽減し、
日常生活を安楽に営めることを目指す、という意味合いをもち、
時にはその疾患に対する治療方針となることもあるようだ。
実は、母が亡くなった原因である「癌」に関わって、
「QOL」ということの深みに触れた思いがしたのだった。
というのは。
母の治療方針が、ほかならぬ「QOLの向上・維持」だったのだ。
そうして、それは、高齢の母にとってその癌が、
手術や放射線照射などの方法で完治させることのできないための
「次善策」だった、という意味でもあった。
最初、「医者の逃げ口上」という感じがしないでもなかった。
ただ、母にとって、現実には
「QOLの向上=苦痛が少ないことにより、体力の減退を防ぐ=最高の延命策」
ということになり、この治療方針は実は決して「次善策」なんかじゃなく、
「最善策」なのだ、ということが、徐々に理解できた。
それと。
私自身、ホルモン療法を受けてきたけれど、
それもある面で「QOLの向上・維持」を目的としている、と言えないことはない。
その理由については、私にとって「主治医」と呼んでもかまわないと思っている、
GID治療に関しては経験の豊富なお医者さんがおっしゃっていたことだけど、
私なりの思いも少し交えて書こう。
GID治療において、まあ確かに患者のなかのある人たち(含・私(^^;)は
最初から目標を「SRS(性別再判定手術)!」と決めちゃっている人もいるわけだけど、
もしかしたらそれは「思い込み・勘違い」かもしれない。
そうして、GID、というよりも広い意味で「性別違和」の最も主な症状は、
たとえば「MtF(男性→女性を訴える人)」においては
「男性的性欲または陰茎の勃起」
に対するものであることが圧倒的に多い(らしい)。
とすると、とりあえずその「男性的性欲または陰茎の勃起」を抑える対症療法を施すことによって
「性別違和」の原因が除去または緩和され、
そのことからくる苦痛があまり感じられなくなれば、
もしかしたらとりあえずそれで患者としては満足できて、
「手術まではしなくてもいいや(お金もかかるし怖いし、さすがに体にメスを入れるのは)」
と思うようになるかもしれない。
つまり、
「QOLの向上・維持によって症状が緩和され、事実上『完治』とは言えないまでも
それに限りなく近い状態になった」
ということになる。
なんか、まだるっこしい言い方ですみません。
ものすごーく簡単に言うと、
「ホルモン投与で、あの嫌な男性的性欲とか勃起とかなくなりました。
今はもう、『男の体のままで生き続けるのはもうイヤだ、死のう!』とか、思わなくなりました。
とりあえずそれで気が済んだので、手術とかはしなくていいです。
治療してくれてありがとうございます。感謝しています」
ということだ。
ただ、私はそれでは「気が済まなかった」(-_-;。
(このことについて、私はオンラインで「言わずに過ごそうとしていること」があるけれど、
それはいずれ……っていうか、多くの人に対して「ばればれ」だろうけれど、今はまだ。
ごめんなさい、私、弱いの)
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02月12日(火)
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